クリニック専門 組織コンサル
鳳雛(ほうすう)の田原です。
 
 
 
人間、エラくなると誰も指摘をしてくれなくなる。
 
 
 
前に「傷つかずに、自医院スタッフの不満を知る」
という内容をお伝えしました。
 
今回は『患者様の不満』バージョン。
 
 

クリニックには、

・時間の制約
・人手の制約
 
等があります。
その中で診療を回さないといけないので、
全員に100%のサービスができるわけでもないでしょう。
 
ただ、
患者様はそこまで、
クリニック側の事情を考慮してくれません。
 
自分を主体に、
不満を持ったり、悪印象を持ったします。
 
 
ただ、
患者様から直接
『お叱りの声』
をいただくと、やはり正常な精神を保つのは難しいです。
恥ずかしかったり、傷ついたりします。
 
 
 
今回も、
 
「直接言われると傷つくが、間接的に知ると傷つかない」
 
というコンセプトのもと、
多いとされている、患者様の不満を見ていきましょう。
 
今回は主に、
『接遇面』のみに関して。
 
 
 
 

1、接遇面での患者様の不満

 
 
結論、
次の7つです。
 
 
A、個人情報の取扱いが気になる
B、医師やスタッフの話し方、態度が気になる
C、難しい言葉を使って、理解できなかった
D、質問できる状況でなかった
E、こちらの話を聞かず決めつける
F、説明が下手

G、診てあげている。くらいの態度

 
 
 
 

2、不満の詳細

 
 
A、個人情報の取扱いが気になる
 ↓
・他の患者にも聞こえる場所で、個人情報のことを小さくないボリュームで話す
・自分の個人情報が載っている書類の扱いに緊張感がない(他の患者にも見えそう)
・(患者様が)タブレット入力すると、予測変換で他の人の名前・住所が出てくる
 →同じように私の名前も他の人に見られるのでは?
 
 
B、医師やスタッフの話し方、態度が気になる
 ↓
・早口で理解が追いつかなかった(立て板に水の喋り方)
・タメ口が不快だった
・丁寧なつもりだろうけど、赤子に話すような喋り方がバカにされているようだった(ツラかったですねぇ~)
・院長は優しかったが、受付の態度が悪い(流れ作業的対応)
 
 
C、難しい言葉を使って、理解できなかった
 ↓
・「癜風」等の言葉を使い、平易な言葉で説明する気配がない
・医療人しかわからいような「略語」で話す
 
 
D、質問できる状況でなかった
・「何か質問はありますか?」と言いながら、『時間ないし「大丈夫です」と言えよオーラ』が滲み出ている
・質問への回答がムダに長すぎる。こちらは一言質問しただけ。自分の回答説明が長いだけのくせに「時間を奪う患者だな」のような顔をする
 
 
E、こちらの話を聞かず決めつける
 ↓
・他の傾向を自分にも当てはめて話を終わらす(今年は花粉が多かったからね。その影響でしょう)
・症状の説明をすると、鼻で笑うような態度を取る(フッ、それはお前の勘違いだよ。のような態度)
 
例)「変な姿勢で寝てしまって腰を痛めたんですよ」
  →「睡眠によって腰を痛めることはない!」 と決めつけ
 
 
F、説明が下手
 ↓
・口頭のみの説明で、教えた気になっているだけ(視覚で訴えるモノがないからわかりにくい)
・自分のあらゆる知識を話そうとして、長話になる。的を絞った簡潔な説明でない(若手勤務医に多い)
・理解してもらうことでなく、『不足なく言う』ことが目的になったような話し方(後々のトラブルを避けることを第一目的)
 
 
G、診てあげている。くらいの態度
 ↓
・予約時間前に来たのに、20分以上待たされて、謝ったのは受付のみ(医師も看護師もDHも謝らない)
・患者の訴えや話の途中で、邪魔くさそうな顔して、被せるように切って話し出す
・診療中に、インカムや電話によって、途中で抜けたのに、戻ってきた時に謝らない
 
 
 
 
いかがでしょうか?
 
一つくらい、耳が痛い話もあったのでは?
 
 
患者様は上記のようなことに関して過敏です。
 
上記のことをやらかさないだけで、
患者満足は違ってきます。
 
それにより、
リピートや紹介数がじょじょに変わってきます。
 
 
「そうは言っても、時間が限られた中ではできない!」
 
 
その気持ちもよくわかります。
 
ただ、
患者様の不満を知った上で、
『工夫』によって、改善していくのがプロではないでしょうか。
 
 
 
 
※当社では、このような現状を踏まえた上で、
 対応策をクライアントスタッフ様といっしょに考え、行動計画・実行確認を行っております。
 
ひとまず、
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3、まとめ

 
a、個人情報の取扱いは、慎重過ぎるくらいに
b、患者様へは「情報提供」というより「対話」という意識を
c、決めつけ・聞かない・放置(医院側の遅刻時)が尊重していない印象になる