クリニック専門 組織コンサル
鳳雛(ほうすう)の田原です。

 

人選を間違えると、多大な損失を生む。

 

「262の法則」とはよく耳にするが、
実際に、

・職場の人材は、それぞれ262のどこに当てはまるか?
・面接の段階で、2の人材なのか?8の人材なのか?

これらの見極め方まで
教えてくれる人は少ない。

今回は、
262の判断基準に関して。

 

先に結論をいうと、
「こんな人はやめておこう!」3選

A、会話が成り立たない人
B、思い込み・決めつけが多い人
C、想像力が足りない人

 

 

1、人選ありき

 

教育にしても、育成ににしても、
仕事を任せるにしても、

まずは『人選び』が最優先。

ここを間違えると、長期的に多大な損失を被る。

綺麗事を抜きにしたら、
これは誰もが頷く、本音だろう。

 

・「誰にも無限の可能性がある」
・「人は皆、何かしらの才能を持っている」

 

確かにそう。
それに異論はない。

がしかし、
「ビジネス」という狭い範囲内の行動で、
期限中に成果に繋げるためには、

ビジネスの才能、
いうなれば、

・理解が速い
・機転がきく
・話のまとめ方が上手い
・頭の回転が速い
・リーダーシップがある
・人の気持ちを察する能力に長けている

このような才能を持った人に
まずは仕事を任せていきたいところ。

 

 

2、ダメな人材はここで判断

 

ダメな人材を採用してしまったり、
もっと言えば、
ダメな人材に役職を就けてしまうと、

それは、もう目も当てられない事態となります。

 

ひとまず、
ダメな人材の見極め方3つをここでお伝えしましょう。

※ここでいう「ダメ」とは、自社に合わない人材のこと。人格否定ではない

 

A、会話が成り立たない人

面接の応募者にしても、
既存スタッフにしても、

会話が成り立たない人っていますよね。

Qに対してのAがきちんと返ってこない人。

質問に対しての回答がなく、
長ったらしい、自分の話を始める人。

自分「いつまでに出せばいいの?」
相手「だいぶ急がないとヤバイと思います」

このように、
こちらは具体的な日時のみを教えてほしいだけなのに、
その回答がなく、
気持ち、感情、抽象論で返す人。

これは極端な例かもしれませんが、
似たような返しをしてくる人が一人くらいいるでしょう。

 

『事実』を確認しているのに、
自分の『意見』の話しかしない人。

こういう人は、悪いことを言わないので、
採用は見送った方がいいでしょう。

すでに自社にいるなら、
育つまでは、役職は就けない方がいいでしょう。

 

B、思い込み・決めつけが多い人

思い込みや決めつけが強い、多い人は、
概して、
頭が固く、
他者の話を素直に聞けません。

・「男性なんだから、家庭よりも仕事を最優先にするもんだろ」
・「私、B型の人とは合わないんですぅー」
・「女性は話が長い」
・「仕事は額に汗するものだ。汗は裏切らない」
・「Z世代は、マイペースだ」

 

書いているだけで吐き気がする…笑

・女性だから…
・男性だから…
・最近の若者は…
・外国人だから…
・この職業の人は…

こういうことで、すぐに括りたがる人は、
だいたい頭が固かった印象。

こんな人を管理職や上司にしてしまうと、
高い確率で失言をして、
問題を起こすでしょう。

※当たり前に、
男性でも話の長い人は多いし、性別が女性であっても、話が短く、要点だけを簡潔にまとめるクレバーな人は多い

 

C、想像力が足りない人

「その発言をして、誰が得をするの?」

個人的には、
そう思うことは少なくないです。

それくらい、
”それを言った後のこと”
を考えずに、安直に口を開く人はいます。

平易な言葉で表現すると、

「準備する時間があったにもかかわらず、この場でそれ言う?」

と思われるような人。

こういう人は、普段からあまり”考えていない”タイプである確率が高いでしょう。

 

具体例
・独身の人が多い中で、我が子の話ばかりする人
・周囲は無表情なのに、ペットの画像を見せながら一人語りする人
・子が結婚せず悩んでいる人の前で、孫自慢の話しかしない人
・10年ぶりに職場復帰した人への第一声が「老けたねぇー」
・「期待してなかったけど、良かった」等、一言多い人

これをやった後、
これを言った後、
相手や周囲がどんな気持ちになるのか、想像力が足りないのでしょう。

 

 

<補足>

政治家の失言、失態が最たる例。

・法務大臣とは「死刑のはんこを押して、昼のニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職だ」と説明する現役大臣
・「復興以上に大事なのは高橋さん」と応援演説する大臣
・エッフェル塔で記念撮影して、SNSにアップする自民党女性局長
・コロナ禍で、医療関係者が大変な中、ソファで優雅にペットを抱いて紅茶を飲む総理大臣
・ソフトボール選手の金メダルを勝手に噛む、どこぞの市長

 

 

<結局は・・・>

上記、ABCにあがったような人を
バカにしているわけではない。

「見捨てろ」と言っているわけでもない。

 

上記の人は
少なくとも、262の上の2割には当てはまらない。
ということ。

ビジネスは、
・限られた時間内に
・限られた人材だけで

成果をあげなければならない。

上記ABCに該当する人材を優先順位一位で育成するのはどうなの?

という話。

先に、上位2割の人材を育成して、
残りの6と2は、後からの対応にしましょう。

 

 

3、まとめ

A、会話が成り立たない人
B、思い込み・決めつけが多い人
C、想像力が足りない人

このような人は、間違っても上位2割の人材ではない。
不採用にしましょう。

既存スタッフで居るなら、
その人ではなく、他の人材に、まずはエネルギーや資源を使いましょう。

 

 

追伸 -ひろゆき氏と立憲民主党-

過日、アベマTVで、
ひろゆき氏と立憲民主党が共演する番組を観た。

その時、冒頭に『1分間アピール』という時間を
政治家に与えられた。

 

白髪(はくはつ)の政治家が1分間アピールで喋ったこと

・「私はこの番組のことを知らなかった」
・「ひろゆきさんって人は、有名人だってことも知らなかった」
・「ひろゆきさんは若者にも人気あるらしいので、我が党の立て直しにスカウトしようかと思う」

 

これを聞いた瞬間、
私は

「こりゃ、ダメだ」

と思った。

・事前に準備もできた状況で
・1分という限られた時間の中で
・100万回以上再生されるような、若者にも届くメディアで

 

この人、何言ってんだ?

という感じ・・・

・「この番組を知らない」発言が、何のプラスを生むのか?
・ひろゆき氏を「スカウトしてあげる」という上から目線
・滅多にない、アピールできるチャンスに、この程度のことしか言えないの?
・こんな人が、党の代表として出演者に選ばれているのか・・・

 

まさに、上記のC、
「想像力が足りない人」ですね。

 

 

※私は、贔屓にしている政党・政治家はございません