さて、今回は
「スタッフが下を向く原因」
に関してお伝えいたします。
目次
1、要点
・経営教材を購入しても、成果が出ない
・首相・大臣が批判されるのは?
・ノウハウはムダ?
2、ノウハウを買ってもムダ?
どれだけ良い「医院の販促ツール」を購入しても、
どれだけ良い「ビジネス書」を読んでも、
どれだけ良い「医院経営ノウハウ教材」を購入しても、
医院の運営が劇的な変化を起こさず、
これまでとあまり現状が変わらない理由は?
結論を申しますと、
やはり、
『トップの佇まい』
なのです。
どれだけ良いノウハウや施策があっても、
医院は、院長一人で回せるものではありません。
スタッフの協力が必要です。
そして、
プロジェクト等の施策を考えても、
それを発信する人が
信用されていないと、
「仏造って魂入れず」
ではないですが、
絵に描いた餅で、
途中で頓挫して、
「ムダな取り組みだった」
とスタッフに揶揄されてお終いです。
3、菅首相が批判される
今、コロナ対応で、
ニュース等では、
政府の対応に厳しい声が多々上がっています。
なぜでしょうか?
もちろん、
首相・大臣の
力不足や伝達力不足は否めないですが、
そもそも、
人の特徴として、
『自分より上の立場の人に対して、厳しい目でジャッジする』
という特徴があるからです。
経営者・上司というものは、
部下からいつも見られています。
・人格・行動・発言
を過敏に観られています。
貴方も心当たりがあるでしょう。
貴方がまだ、
勤務医であったり、
研修を受けている時等、
立場が高くなかった頃、
厳しい目で上司を観ていたのでは?
場合によっては、
貴方も、自分の上司の
「ダメな点」
を周囲に吐露していたかもしれません。
4、緊急事態宣言の今だからこそ
加えて言うなら、
A、自分より上の立場の人
さらに、
B、不測の事態の時
であれば、
2倍3倍、
鋭い目で部下に観察されています。
不測の事態の時の、
・貴方の佇まい(たたずまい)、
・どのような対応をするか
を。
私が住んでいる福岡県では、
先日、緊急事態宣言が出されました。
貴方の地域も
緊急事態宣言地域であろうがなかろうが、
影響は少なくなく、
患者数や医院運営に幾ばくかの
変化は生じるでしょう。
その時に、
貴方が、
部下やスタッフに
・どのように振舞うか・どのような対策をするか・どのようなスタッフ対応をするか・どのような言葉をかけるか・あるいは逃げてスルーするか
ここに懸かっています。
その対応一つで、
『貴方と部下の関係性』
が大きく左右され、
今後のプロジェクトや施策を行う際、
a、好意的に協力してくれるかb、下を向いて無関心か、反発するか
この分かれ目となってきます。
間違っても、
緊急事態のこの時期に
・何も言わない
・面倒だからスルーする
というのはやめてください。
スタッフの方に、
・時短勤務を要請するのであれば、
・給与やボーナス額が減るのであれば、
・コロナ対応で、手間が増えるのであれば、
貴方の心のこもった対応をしてください。
「今はこのような事態だけど、将来はこうしたい」
を語ってください。
繰り返しますが、
緊急事態の時ほど、
上の立場の人の対応を、
部下は厳しい目で観察しています。
その対応が杜撰だと、
優秀な人材ほど、
愛想を尽かして、他医院に流れます…
(田原、心の声)
この辺が、適当な院長が多いんだよな~(^_^;)
5、ノウハウはムダ
大事なので、繰り返し言います。
医院にとってプラスとなる、
様々なノウハウや施策にも、
その土台となる
「院長とスタッフの関係性」
が大事となるわけです。
その関係性が構築されていないと、
院長に、人を動かす魅力がないと、
そのノウハウはすべてムダとなります。
マーケティングは、
策を立てるよりも、
実行する方が、100倍難しいのです。
厳しいことを言いますが、
まずは自身に
極端な質問を問うてみてください。
a、自分が、あのスタッフを傷つけていないか?b、自分こそが、老害ではないか?c、実は、自分こそが医院の足を引っ張っていないか?
これが、コロナ危機を乗り越える、
本質的なスタートです。
・補助金の活用
・何かのプロジェクト実施
・「ありがとう」を言う
それも大事ではあるのですが、
表層的なことではなく、
本質的なことは、
『トップの佇まい』
です。
それが
長期的な医院成長には欠かせません。
6、まとめ
具体的なノウハウは、
コンサルティングでお伝えしています。
まずは、
自分の時間を作られて、
自分を否定してみることがスタートです。
『前進とは、自己否定から』
です。