今回は、
「年末年始にすること」
に関してお伝えいたします。
前回お伝えした、
『年内に絶対にしてほしいこと』
を貴方は
実行されましたか?
おそらく
実際に実行された方は、
このブログを読まれた方の10%にも満たないのではないでしょうか?
それくらい、
人は、
・知っていること
と
・やっていることは
の間に、大きな壁があるものです。
だからこそ、
本当に実行すれば、
他医院と差がつく。
という極めてシンプルな原則なんですけどね。
目次
1、要点
・意識が高い院長ほど、やりがちな失敗
・院長は求め過ぎ
・スタッフへの課題は、これ一つのみ
2、年末年始の課題の失敗
意識の高い院長ほど、
この時期、
失敗することがあります。
それは…
『スタッフに課題を与え過ぎること』
です。
年末年始に、時間がたくさんあるからといって、
スタッフにも
・ビジネス系DVDの鑑賞・それの感想文・来年の目標設定・抱負の策定・年間計画書の製作と提出
等々…
これらを課題として与えます。
特に、
・独身・子が自立した・バツイチで今は独り身
といった院長ほど、
上記の失敗を犯しがちです。
自分が意識も高く、
家族との時間も少ないという基準で考えて、
「自己を高めるためにはこれくらい当然だろう」「患者満足を考えたら、年末年始も勉強するのは、当たり前だろう」「あいつら、こちらから課題を出さないとやらないんですよ」
という思想が根本にあり、
いつまでも『昭和』のマネジメントをするわけです。
確かに、
ごく一部の、『仕事人間スタッフ』は
上記の課題を熱心にこなし、
院長に感謝することもあります。
が、
多くのスタッフは、
・小さなお子様がいる・彼氏と年越しをする(前から約束していた)・家族や親族との付き合いがある・年末年始くらいリラックスしたい・寝正月を過ごしたい
といった環境や価値観もあるのです。
明らかに就業時間でなく、
家族とゆっくり向き合える、年に一度の機会に、
「また院長がなんか言い出した~」「これって労基法に抵触してない?」
という方向に意識が向かれたら、
返って院長にとってマイナス効果となるのです。
年末年始くらい、
スタッフの自由にさせてあげればいいのです。
3、年末年始の課題は?
要するに、
意識の高い院長ほど、
『スタッフに求め過ぎる』
という傾向があります。
別の言い方をすると、
そのような院長は、欲張り過ぎなのです。
「じゃあ、年末年始の課題はゼロにするのがいいの?」
私の回答としては、
次のようなセリフをスタッフに投げかけることです。
————————
・「今年も一年お疲れ様でした。~~~~」といった、スタッフへの労いの言葉+・「年末年始の間に、何かの勉強をしろとか、目標を立てろとか、課題をしてこいとかは言いません。」
「一つだけ。」「臨床以外で、来年の6月までに習得するスキルを考えてみてください」
————————
といったものです。
『臨床以外のスキル』
とは、
例えば
・カウンセリング力・リーダーシップ・マネジメント力・コーチング・プレゼン力・効率的片付け・PCスキル・デザイン・ロジカルシンキング
等です。
臨床のスキルは、
必要に迫られるので、
比較的、放っておいても覚えていきます。
しかし、
上記のようなスキルは、
本人にアンテナが立たない限り、
なかなか身につけようとはしません。
特に
・看護師
・歯科衛生士
・放射線技師
・臨床検査技師
・理学療法士
等、有資格者には顕著です。
実際に、
Drや有資格者から
・「看護師はITに弱い人がほとんど」・「歯科衛生士は、歯マニアで、世間常識には欠ける」・「看護師も検査技師も、ビジネスのことはほぼ無知だ」
といった言葉をよく聞きます。
私が言ってるんじゃないですよ(笑)
院長や看護師ら当人が言っているんです(笑)
その、考えてきたスキルを身につける具体策に関しては、
来年以降、営業再開してから伝えていきましょう。
4、まとめ
A、院長は欲張り過ぎないこと
B、年末年始は、スタッフ当人だけでなく、ご家族との関わりもあるから、
課題を与えすぎない
C、「臨床以外で身につけるスキルの分野を考えてきて」
年末年始はこれ一点のみを課題とする
5、追伸
ただ、
院長は起業家です。
従業員であるスタッフとは違います。
院長が年末年始に
時間を割いた方がいいであろうことは、
また違ってくるので、
それに関しては、
次回お伝えいたします。