クリニック専門 組織コンサル
鳳雛(ほうすう)の田原です。
 
 
 
さて、
クリニックでしばしば目にすること。
 
それは院長がスタッフに
 
・「今月の売上を〇〇円にまでもっていこう!」
・「自費契約に繋げよう!」

・「短時間で多くの患者数を回そう!」

と発破をかける行為。
 
 
売上を伸ばすのは悪いことではないです。
良いことです。
それだけ、多くの人に貢献している証拠だから。
 
売上、利益、内部留保がないと、
医院の継続は困難です。
 
 
 
が、
上記の言葉だけで発破をかけているのでは、
むしろ逆効果になるケースの方が多い。
 
それだけでは、スタッフはついてこなくなります。
 
 
仮に、上記の院長の言葉に従っても、
「数字さえ上げればOK」
と認識されて、手段を選ばなくなります。
 
 
 
売上を伸ばそうとする時、
大事なのは、
 
 
 
『正しいやり方』で売上を伸ばすこと
 
 
 
 
そして、
その「正しいやり方」の理由がきちんと
スタッフ全員に伝わって、腹落ちされていること。
 
これがなければ、
必ず、
良からぬ方向に暴走するスタッフが現れます。
 
 
 
では、
院長が何を考えなければいけないかというと、
 
a、患者様にどうなってほしいのか?
b、患者様に何を与えたいか?
c、患者様に与えた後、どんな言葉をいただきたいか?
d、何によって、我々は満足感を得られるのか?

e、患者様にどう思われたいのか?

です。
 
 
 
1、これらを考えて
   ↓
2、シンプルな言葉で表現して
   ↓
3、そして、スタッフ皆と共有する
 
 
 
 
この、できあがった『軸となる言葉』を繰り返し伝える方が、
 
冒頭の
・「自費契約に繋げよう」
・「回転数を上げろ」
 
といった命令よりも、
遥かに収益向上に繋がります。
(結果として)
 
 
 
上記a~eが抽象的で難しければ、
 
 
 
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来院された患者様が家に帰った時、ご家族に
「今日行ったAクリニックは〇〇だったよ」
 
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の〇〇に何が入ってほしいか?
ご家族に何と話してほしいか?
 
 
 
そこから考えてみてください。
 
長期的には、
これが一番
 
・収益の安定化

・人材の定着化

 
に繋がります。
 
 
当社のコンサルティングでは、
このようなこともお手伝いしております。
 
 
 
 
<まとめ>
 
A、数字だけの目標を発破かけても、スタッフはついてこない
B、どのような貢献をしたいかを考え、シンプルな言葉で表現する
C、「今日行ったクリニックは〇〇だったよ」→何と言われたいか?