こんにちは。
クリニック専門 組織コンサル
鳳雛(ほうすう)の田原です。
今回は
「嫌われ院長で開き直るのはダメな理由」
に関してお伝えします。
目次
1、要点
a、院長が開き直っていると、経営がますます危うくなる
b、HPでよく見られているのは、あのページ
c、求人の応募数を増やす方法
2、医院の現状、実例
スタッフとの関係性が良くない、
院長 対 スタッフ全員で対立構造になっている、
といった医院も少なくないです。
貴方の医院は大丈夫ですか?
で、
嫌われている院長にしてみたら、
・「スタッフには院長の視点なんてわからない」・「スタッフのレベルに下げてまで仲良くなろうと思わない」・「医者なんだから腕が良ければいい」
と自分を正当化したり、
開き直る人もいたりします。
その気持ちはわかります。
私も、
過度にスタッフの方々の
機嫌を取ったり、
媚びを売る必要はないと思います。
多少の距離感もあっていいと思います。
ただ、
・嫌われている、・嫌悪感を抱かれている・もう、生理的に無理
こういう状態では、
経営的にマズイです。
何がマズイかというと、
多岐に渡りますが、
わかりやすい例でいうと、
『HP』と『採用面』
です。
3、HP面
医院HPは、
患者さんの目線からすれば、
真っ先にクリックしてまで見るのは、
・院長紹介ページ・スタッフ紹介ページ
です。
要するに、
症例や実績、設備も大事なのですが、
一番気になるのは、
「どんな人がいるのか?」
という点。
そこが気になるわけです。
Drサイドにしてみれば、
・今までどれだけの資格を取得したか・どんな設備に投資をしたか・どれだけの実績があるか
等をお伝えしたいし、
そこに力を入れて作成したわけですが、
患者様は『人』を知りたいわけです。
で、
クリニックのHPで多いのが、
「スタッフ紹介」
というメニューはあるのだが、
クリックしてみると、文字だけ・・・
顔写真があったとしても、
そこに映っているのは院長だけ・・・
そこに映っているのは院長だけ・・・
他のスタッフが映っているケースでも、
院長夫人と勤務医のみ・・・
こういうHPはまだまだ多いのです。
院長とスタッフの関係性が悪く、
許可が取れないわけです。
これでは、
まだ来院を検討中の患者様は、
水面下で、
他の医院に決めてしまっています。
4、採用面
昨今、
採用が難しくなっています。
コロナにより、
採用がしやすくなった面もありますが、
有資格者はやはり、依然難しいと言われています。
しかし、
求人の応募者側の視点に立って考えればわかるのですが、
応募者は、
・求人欄や院長は都合の良いことしか言わないだろう・実際に働いている先輩は(自医院を)どう思っているのだろう?・先輩たちは優しい人かな?
と思っているものです。
要するに、
院長だけでなく、
先輩たちが透明化されていることが大事なのです。
院長とスタッフの関係性が良い医院では、
スタッフが自主的に
採用の面でも協力してくれて、
力を発揮してくれます。
こと採用に関しては、
院長が言うよりも、
実際に働いているスタッフが言うことの方が、
説得力があり、効果覿面な例は多いです。
その詳細は割愛いたしますが、
関係性が良いことにより、
できることの範囲は広がります。
結果の質、業務の質
も大事なのですが、
それの前に
『関係の質』
これもバカにできないのです。
私のコンサルティングの経験上、
決して良くない関係性であった医院様も、
的を射たことをきちんと実行すれば、
関係性は回復します。
繰り返しますが、
一番ダメなのは、
「開き直ること」
5、まとめ
大病院の勤務医ではないのだから、
スタッフとの関係性も重要。
開業した院長が、
勤務医時代と同じ接し方で上手くいくわけがない。
スタッフとの関係性が悪いままでは、
・HP
・採用
の面でもますます不利になる。
水面下で、
他医院に差をつけられることとなる。