クリニック専門 組織コンサル
鳳雛(ほうすう)の田原です。
前のめりな、鼻息荒い管理職は、危険
結論、
「肩の力が抜けた感じの方がむしろ良い」
です。
1、管理職は「する」ことよりも「しない」こと
院長及び、管理職の方々が
ひとまず押さえておくこと。
一言でいうなら
「何か、プラスの、凄いことをしようとしなくていい。
まずは、マイナスを0に近づけていくこと」
です。
医院でのマネジメントや、
他のスタッフの方々との付き合いは『長期戦』です。
いきなり鼻息荒く、
何か凄いことをしようとしても、
空回りで、
むしろ逆効果になる例は意外と少なくないのです。
まずは自分のマイナスを見直すことが賢明ですね。
2、何をしてはダメか?
例えば下記に気をつけましょう!
1、部下に過剰に教えてあげようとする2、部下といっしょに上司の悪口を言う3、一匹狼のエースになる4、いろいろなアイデアを口に出す5、やりっぱなし
【詳細】
1、部下に過剰に教えてあげようとする
↓
「私が教えなきゃ」
と意気込むのはわかるのですが、
なんでもかんでも教えようとすると、
『部下が自分の頭で考えて問題解決する』
機会を奪うことにもなります。
そして、
あれこれ口を出されると、
部下側は鬱陶しく感じることも多いです
(もちろん、部下の口から上司に対して、そんな本音は言わない)
2、部下といっしょに上司の悪口を言う
↓
論外ですね。
が、
部下と心の距離を近づけたいからか、
管理職の人の中にも、こういうことをする人はいます。
部下といっしょに、上司の悪口を言った時点で
貴方の求心力はなくなります。
部下側にしたら、
なんで自分と同じレベルで悪口を言う人を尊敬して、
言うことを聞かないといけないのか?
という話です
3、一匹狼のエースになる
↓
これもやりがちですね。
なんでもかんでも自分でやろうとする姿勢は、
部下たちに『甘え』の心を生み出します。
「あの人は、私たちより給料高いし、やって当然よね」
と部下はほどほどの仕事しかやらなくなります。
4、いろいろなアイデアを口に出す
↓
これすごく良いことに感じますよね。
ただ、
現実は、たくさん出したアイデアも
実行に移すのは大変なことなのです。
周囲の協力も必要で、周囲を巻き込まないと実行できないから。
アイデアや「これをやろう!」と口には出すが、
一向にそれを実行できないと
「あの人は口だけよね」
という印象だけが残ります。
5、やりっぱなし
↓
新しい役職として、
あれもこれもやるのだが、
それをやりっぱなしで、
その後片付け、
周辺の調整等に
部下が時間を奪われ、辟易するパターンも多いです。
常に、
周辺の人の、細部の、機微な部分まで頭が回らないようなら、
初めからしない方が得策になる結果も少なくないですね。
3、まとめ
A、院長・管理職は、何かプラスのことをする前に、マイナスを減らすことが先決
B、上司が意気込むばかりに、振り回されて辟易する部下は多い
C、周囲の気持ちに鈍感な人は、管理職に向いていない