医院のマネジメントを行う上で、
矢野香 氏「最強リーダーの話す力」
(ディスカヴァー・トゥエンティワン)からの学びを活かそう!

 

13文字のキーフレーズを何回も!

 

ミーティングにしても、
朝礼にしても、
院長がダラダラたくさん喋っても、スタッフの頭には残っていない・・・

☑一番伝えたいこと、
☑これだけは憶えてほしいこと

を13文字前後の言葉に要約して、
それを話の中に、何回も登場させれば、記憶に残るスピーチになる!

※キーフレーズ例

・堀江貴文氏「情報を集めて行動せよ」
・山中伸弥氏「塞翁が馬…だから人生は楽しい」
・三木谷浩史氏「世界に目を向ける、世界基準で考える」

 

1、所見

『ユダヤ人大富豪の教え』で有名な本田健氏に
「僕なら¥1,760ではなく、¥10万で売る」
と言わしめた本。

なるほど。
確かに、経営者等のリーダー層は、
この本の内容を押さえていないことが多く、
それ故に、従業員がついてこない事態に陥っているな…と感じました(私含め)

話し方に関して、
3つの階層があることを知り、それを意識して、
1→2→3の順にマスターすることが大事なことに気づけました。

※著書販売ページより抜粋

 

 

2、書かれている内容を一言に凝縮するれば

なりたい姿の師匠を土台(手本)として、
もう一人のキャラ、リーダーの自分を演じよ!

これに尽きます。
「素の自分」のみを出すのではなく、
リーダーという役割を演じるわけですね。

 

3、従業員の機微を見分ける

ここからは、
本の内容より、医院経営、医院マネジメントに活かせる内容をピックアップします。

ヒトは緊張したり、ウソをついたりしている時に、
まばたきが増えることが、多数報告されています。
まばたきが多い人は「焦っている」「動揺している」「挙動不審で落ち着きがない」
といった頼りない印象を与えてしまうのです(P65)

 ↓
ここから気づけることは、

  • リーダーとして説得力を上げるために、まばたきまで気を配りましょう
  • 従業員も人間。ウソをつく。まばたきが多い時は、その言葉を真に受けないように気をつけましょう
  • 相手がウソをついている時、リーダーは相手を凝視する。すると上下関係がそこに生まれる(舐められない)

 

 

4、リーダーに後ろめたいことがあると、すべてはムダ!

 

信頼が得られないかぎり、従う者はいない ~ドラッカー~(P132)

 ↓
ここから気づけることは、

  • リーダー(院長)自身が小さな不正をしていたら、スタッフは敏感に気づいて、心が離れる
    (保険請求、税金、労務関係、無資格者の業務範囲、労働基準法等、後ろめたいことはないですか?)
  • 医院のルールを守れ、と言いながら、院長自身が守れていないことはありませんか?
    説得力がなくなっている原因はそこではないですか?

 

 

5、話をする前に、1分間、確認の時間を作ろう

 

確認すべき5つの対象
 a、聞き手は誰か?
 b、話す目的は何か?
 c、場所・設備・状況は?
 d、相手が話を聞くメリットは何か?
 e、メインメッセージは何にすべきか?
(P134)

 ↓
ここから気づけることは、
なんとなく話すのではなく、
どんなに忙しくても、

  • 今の状況
  • 聞き手のの状態・関係性
  • 話した後に、どう動いてほしいのか(目的)
  • 一番伝えたいメインメッセージ、凝縮した文言は?

口を開く前に、一旦立ち止まって
これらを1分だけでも考えた上で、話を始めることが組織マネジメントに繋がります。

例)
・医院収益を増やすことが、従業員イチ個人にどんなメリットがあるか?を言えているか?
・医院を発展させることが、従業員にどんなプラスをもたらすかまで言えているか?
・聞き手の年齢・性別を意識した言葉のチョイスができているか?
・伝えた後にスタッフは、こちらがして欲しい行動を取れる話になっているか?
・この場所で伝えるのがいいのか?
・対象者は「全員」がベストか?

人は、新しいことを始めるのに抵抗を示します。
貴方も「新しい取り組み」を始めようとして、ミーティングでスタッフに伝えても、
反発されたことはありませんか?
もしくは面従腹背で、結局は、有耶無耶になった経験はありませんか?
上記の注意点を押さえていたら、結果は違ったことでしょう。

 

6、院長に反発する原因

リーダーは自らの「価値判断の基準」を示す必要があります。
リーダーとして自分は何を許し、何を許さないのか?
何を重視し、何は重視しないのか?
そうした基準を明確に提示しておく必要があります。(P200)

 ↓
ここから気づけることは、
「リーダーはきちんと、自分の頭の中の考えを言語化して、伝えること」
ですね。

院長が従業員に腹が立つのは、
「自分の考え、価値観に反した行動をするから」

ですよね。
その気持ち、よくわかります。

ただ、従業員側にしたら、
その、院長の考え・価値観をきちんと言葉で聞かないとわかりません。

「察しろ!」

は無理な話です。

 

院長のイライラ、ストレスを軽減するためにも、

  • 自分の価値観
  • やってほしいこと・やってほしくないこと
  • 何は許せないのか
  • 何が嬉しいのか

この辺を改めて言葉にして、
きちんと伝える時間を作りましょう。

口頭だけでは、従業員の頭に残りません。
紙と口頭、両方で伝えましょう!

 

7、まとめ

A、話をする時は、欲張らない!
  一番伝えたいことを13文字前後の「キーフレーズ」にまとめ、それを何度も伝えましょう

B、自分が身綺麗でないと、従業員はついてこない。小さな不正はありませんか?

C、話をする前に、1分の確認の時間を作りましょう

 

矢野香氏「最強リーダーの話す力」
https://onl.bz/5NpfDu8