クリニック専門 組織コンサル
鳳雛(ほうすう)の田原です。
『今年の抱負なんて、まだやってんの?』
さて今回は
「新年の決意はムダ!」
に関してです。
目次
1、結論
組織を発展させたいなら、
これまでと違う「人」が重要
2、有名な至言
世界的経営コンサルタントの
大前研一氏の言葉に、
至極、本質を突いた名言があります。
人間が変わる方法は三つしかない。一つ、時間配分を変える、二番目は、住む場所を変える、三番目は、付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。
ごもっともで、
私も深く同感なのですが、
が、
この後の文言にこそ、
すべてが凝縮されています。
その文言とは…
『もっとも無意味なのは、決意を新たにすることだ。』
そうなのです。
人間、決意を新たにしても、
それによって変わる人なんて、
100人に一人くらいでしょうか。
周囲で、
年始に「今年の抱負」と
立派なことを言って、
本当にそれを実現した人ってどれくらいいます?
・その人は本当に、痩せました?
・その人は本当に、禁煙できました?
・その人は本当に、金持ちになりました?
・その人は本当に、出版しました?
・その人は本当に、英語がペラペラになりました?
ほとんどの人が、
年始に立てた目標も、
桜が咲く頃には、きれいサッパリ忘れています。
そしてまた、
普段となんら変わらない生活を送ります。
このブログを読まれている貴方ならまだしも、
従業員の立場であるスタッフの方々に、
決意表明をしてもらったところで、
これまで何か変わりました?
3、じゃあ、具体的にどうすればいい?
人間、
決意を新たにしても
変わらない人がほとんどだと割り切った方が、
他の手段を模索して、
「他人の決意頼り」
にならなくて済みます。
<一番目:時間の使い方を変える>
例えば
・自分が診療する時間を減らして、スタッフ面談の時間を増やす・会議の時間を作って、意見を出してもらう・逆に会議の時間を減らす。濃厚な時間にしてダラダラ会議の時間を他のことに充てる・その日の予約時間を削ってでも、採用(見学・面接等)の時間を多く取る
等
<三番目:付き合う人を変える>
例えば
・医師会に、いいように使われている気がしたら、一定期間距離を置く・これまでにないタイプの人を採用する・目に余る行為が多いスタッフに退職勧奨する・コンサルを期間限定でも活用してみる・馴れ合いになった税理士を変える
等
2022年、
組織を発展させたいとお考えなら、
『決意』
といった水物は、この際除外して、
・時間の使い方
・関わる人
を具体的に変えましょう!
4、まとめ
A、スタッフに決意表明してもらっても、それは「儀式」で終わることがほとんど
B、その前提に立って、他の具体策を考えよう
C、決意はどうでもいいので、付き合う人を変えましょう