今回は、

「マーケティングを実施してはダメな院長」

に関してお伝えいたします。

 

1、今回の要点

・マーケティングの前に、マネジメント
・ダメな医院、5つの特徴
・貴方は、観察されている…

 

 

2、おさらい

これまでのブログの中で、

・自医院に合う、メイン患者層を明確にしよう
・他の医院にはない、ウリを言葉にしよう
・助けたい・繋がりたい患者様がどこにいるかを考える
・競合医院の裏を突く
・メディアの特性
・用途を変える
・マーケティング実施には「大義」が必要

をお伝えしました。

 

3、マーケティング実施は、危険

これまで9回に分けて、
「医院マーケティング」
に関してお伝えしてきました。

マーケティングのノウハウは確かに、大事です。
非常に大事です。

ただ、
医院の特性を考えると、
私はやはり、

『マネジメント』

の方が大事だと考えます。

 

どんなに優れたマーケティング施策も、
マネジメントが上手くいっていないと、
実施するのは危険です。

院長一人が鼻息荒く、実施しようとしても、
スタッフの方々は皆、内心シラけているものです。

また、
医院のマネジメントが上手くいっていない状態で、
下手にマーケティングを実施すると、

返って、
院長不信を招いたり、
医院が混乱することになったりします。

 

 

4、ダメな医院、5つの特徴

 

男性と女性の価値観の違いにより、
医院のマネジメントが上手く機能していないケースは
本当によくあります。

医院の場合、
少数の男性従業員と、多数の女性スタッフ
という構成は多いですね。

医院によっては、
男性は院長一人で、
他は全員女性。
という場合もあります。

ここで危険なのが、

a、院長が、バリバリの男性思考に偏っている(ガサツ・カッコつけ・自慢しい等)
b、院長が、いつまでも昭和の価値観を引きづっている
c、院長が、(無自覚で)女性を下に見ている
d、院長が、(無自覚で)従業員を下に見ているe、院長が、「医者が主役で、それ以外は引き立て役」くらいに考えている

という医院です。
貴方は大丈夫でしょうか?(笑)

この5つのいずれか一つでも該当すると、
マーケティングを実施しても、
上手くいかず、
タッフは表面的に

『やっているフリ』

をするだけでしょう。

心当たりはありませんか?

因みに、上記のa~e、
すべて該当する医院は、本当に目も当てられません。

そういう院長ほど、
経営やマーケティングの勉強をされていて、
あれもこれも実施しようとしたがるのですが、
返って、院長不信を招くだけです。

まずは上記のa~eを、
本気で、
他人事と考えず、
真剣に、
考え直すことが、
先決です。

 

 

5、結局、どうすればいいか?

結論、

「医療はチーム作業です」

ということです。

「チーム医療」
とは、手垢のついた言葉と侮るなかれ。

『MAJOR メジャー』

という野球の漫画で、
主人公はエースで4番の人物ですが、
最初、
チームメイトに対して、

・「俺が点を取って、ピッチャーで抑えるから、お前らは最低限、エラーだけしなければいい」
・「なにやってんだよ!俺の足を引っ張るなよ!」

という姿勢でした。

もちろんこんな態度では、
チームメイトはやる気を失くして、
相手にボコスカ、点を取られる始末です。

翻って、
自分はどうだろうか?
と自問することは大事ですね。

 

医療は、
院長一人でやっているわけでもないし、
患者様にとって、
院長が一番人気というわけでもない。

皆、
自分が、人生の主役ですし、
自分なりの考えがあり、
個性があります。

患者さんによっては、
院長よりも、
スタッフのAさんを慕っていたり、
信頼している場合もあります。

 

院長が、
従業員を『尊重』する気持ちを、
心底、思うことができてから、
マーケティングのスタートです。

 

6、当たり前だが、忘れがちな事実

従業員のことを
「アホ」
だと思っている人が、
従業員から尊敬されるわけがない。

従業員のことを信頼していない人が、
従業員から信頼されるわけがない。

人間、
内心思っている感情は、
何かの拍子に、
表情や
言葉の端々に出てしまい、
バレてしまうものです。

特に院長は、
組織の長なので、
他の人よりも注目度が高いです。

その分、よく観察されています。

 

貴方が、
「この人、私のことを下に見ているな」
と感じる人のことを
尊敬したり、信頼したりできないですよね。

 

極めてシンプルな、
この原則を、
なぜか忘れている人は、
世の中に多い気がします。

こと、
経営者になると、
その率は高まる気もします。

 

マーケティング実施の前に、
今回、お伝えしたことが、
非常に大事な点となります。

貴方はいかがでしょうか?

 

 

7、まとめ

A、嫌われたままの、マーケティングは危険
B、スタッフは「やっているフリ」をする
C、周囲を信頼していない人を、誰が信頼するか