今回は、
 
「医院マーケティング 9(邪魔する者)」
 
に関してお伝えいたします。
 
 

1、今回の要点

 
・ノウハウだけではダメ
・老害の特徴
・老害スタッフがいる中で、施策を実行する方法とは?
 
 
 
 

2、おさらい

 
これまでの中で、
 
・自医院に合う、メイン患者層を明確にしよう
・他の医院にはない、ウリを言葉にしよう
・助けたい・繋がりたい患者様がどこにいるかを考える
・競合医院の裏を突く
・メディアの特性
・用途を変える
 
をお伝えしました。
 
 
 
 
 

3、マーケティングを勉強するだけでは上手くいかない

 
コンサルティングで医院様に入って、
院長に、『これまでの歴史』を伺った時に、
けっこう多いのが、
 
「以前はやってたんですけど、やらなくなったんですよ…」
 
という言葉です。
 
 
以前、
院長が情熱を持って、取り組まれた施策が、
いつのまにか、やらなくなった…
 
継続ができなかった…
 
 
理由はいろいろとあると思います。
 
a、そもそも継続することは、誰にとっても困難
b、優先順位が曖昧で、目先の作業を優先しがち故に…
c、施策を全スタッフで行えるまで、教育が行き届いていない
d、スタッフにモチベーションがない
e、院長自身のモチベーションが続かない
f、スタッフの入れ替わり

g、昔ほど、院長がスタッフに好かれなくなった(関係性の変化)

 
本当に様々ですが、
上記a~g、
貴方も思い当たるモノはありませんか?
 
 
まあ、それくらい、
どこの医院様でも、『継続できない』というのは
よくあるケースなのです。
 
 
 
 
 

4、邪魔する人がいたら、元も子もない

 
 
これまでマーケティングの話をお伝えしてきましたが、
最後に言いたいのは、
 
「実行には、壁がある」
 
ということです。
 
 
どれだけ優れたノウハウも、
それを実行に移す時に、
『邪魔者』
がいたら、何もできないのです。
 
何もできないどころか、
 
「また院長が、面倒臭いことを始めようとしているよ!」
 
と陰で言い出すスタッフがいたら、
むしろ、
『院長の陰口大会』
の格好の餌食となってしまいます。
 
貴方も今、
どなたかの顔が浮かんではいませんか?(笑)
 
 
 
 
 
 

5、老害、ボンクラスタッフ

 
私は、ことあるごとに
 
「才媛には心地よく、老害には心地悪い、そんな組織に変えましょう!」
 
と口にしています。
 
貴方の医院がどうかはわかりませんが、
いつ死ぬかわからない、
短い、貴重な人生、
 
わざわざ、
好きでもないボンクラの相手をしている時間はないのです。
 
 
せっかくリスクを背負って独立したのなら、
才媛(優秀なスタッフ)と時間を過ごした方が幸せでしょう。
 
 
老害は、
院長の新しい取り組みをことごとく反対するか、
無気力になるか、
やっているフリだけするか、
陰でボロクソに言うか、
 
いずれにしても始末が悪いです。
 
 
 
 
 
 

6、老害スタッフがいた場合

 
では、
貴方の医院に、
老害と感じるスタッフがいて、
それでも、マーケティングの施策を実行していきたい場合、
 
どうすればいいか?
 
 
一般的には、
 
・「スタッフのメリットを謳いましょう」
・「スタッフにもインセンティブを与えて、動機づけにしよう」

・「規則として、“やらない人”はマイナス評価にしよう」

 
といった声があるでしょう。
 
確かにどれも正解だと思います。
 
 
上記の3つも大事ですが、
個人的に一番良いと感じるのは、
 
やはり、
 
『大義』を伝え続けることだと考えます。
 
 
やはり医療の組織だから、
利己的なモノより、
 
「患者様への貢献」
 
という、気高い大義を、
繰り返し伝え続けた方が、
スタッフの方も動いてくれます。
 
 
・「この施策で、利益率を上げて、給料も増やそう!」

・「このプロジェクトで、利益率を上げて、休日を増やそう!」

 
だと、確かにスタッフにも関係があって、メリットもありますが、
結局は、利己的な殻を抜け出してません。
 
一言いっておくと、
 
「患者様は、あなた方の給料を増やすためにも、休日を増やすためにも、存在しているわけでない」
 
 
ということです。
 
 
実際、
私がコンサルティングに入った医院様で、
新しい施策を実行していく際は、
 
院長に
『大義』に関してのお考えを確認し、
いっしょに考えています。
 
 
施策を行う理由として『大義』を伝えた方が、
スタッフ皆様の行動力が上がっています。
 
 
 
繰り返します。
 
マーケティングを行う時、
壁になるスタッフが存在することは珍しくないです。
 
その時は、
患者様への貢献を基にした『大義』を
理由としましょう。
 
 
 
 
 

7、まとめ

 
A、マーケティングを行うには、壁がある
B、老害が邪魔をしてくる前提で考える
C、大義があれば、誰も批判はできない