今のスタッフは無視して組織図を描いてみる
こんばんは。
クリニック専門 組織コンサル
ほうすう(鳳雛)の田原です。
順を追って説明する
『クリニックの組織づくり』
の3回目になります。
前回は「臨床と組織運営で分ける」をお伝えしました。
https://taharahp.net/management/4924
第3章の内容を
一言でいうなら
『ひとまず、理想の組織を紙に描く』
ということです。
1、医院組織はムダな役職が多い?
ムダに役職がついている人って、少なくないんですよね。
「勤務年数がだいぶ経ってきたから、それなりの役職をつけてあげないとな」
と役職を与えても、やることはこれまでといっしょ。
・本人の意識は変わっていない
・ムダに役職だけがついている感じ
そういう医院も少なくないです。
要するに、
✓役職の役割もよくわかっていない
✓役割がわかっていても、実行できていない
✓そもそも『マネジメント』の知見がない
そんな人に
年功序列のように、ムダに役職だけがついて
割高な給料を支払っている。
言っちゃえば、
そういう組織運営をしている医院も少なくないのです。
キッパリ言いましょう。
ただのムダです。
ムダな上に「勘違い」も生みます。
2、組織の作り方
ですから先に、
トップである院長が
独りで、
紙の上で、
組織図を作りましょう。
この時、今いるスタッフの顔は想像しないことがミソです。
真っ新な気持ちで、ご自身が理想とするものだけを考えて、書き上げます。
中は空っぽで枠だけを作る。
人の名前が入っていない箱、組織図を作っていく。
例えば、
<臨床面>
マネジャー、リーダー、チーフ等…
<組織運営面>組織運営統括、採用部門長等…
今すぐは難しくても、3年後5年後と、
「将来こういう組織になっていたらいいな」
と書き上げる。
そして次に、
その役職に求めるものを考えて書き出していきます。
役割を設定するのです。
・リーダーには〇〇をお願いしたい。臨床の教育をしてほしい・マネジャーはそれの監督をしてほしい。確認作業をしてほしい
・統括には、ミーティング運営のファシリテーターを任せたい
等。
この時、今いるメンバーの顔を浮かばせながら組織図を作ると、
その人に合わせた組織になってしまい、
いびつな、
本心では望んでいない組織図となってしまいがちです。
改めて、
この段階では、今いるメンバーの顔は一切イメージせずに、
自分の本心のみで書き上げることが肝です。
次回の4章では、
組織図を書き上げた後の、
現実的な対策をお伝えしていきます。
3、まとめ
・「人」を主体にした、機能していない、ムダな役職はいらない
・まずは院長の理想とする組織図を描いてみる
・その際、今いるスタッフの顔は想像せず横に置いておく