綺麗事抜きに、今のスタッフの物足りなさを直視する
こんばんは。
クリニック専門 組織コンサル
ほうすう(鳳雛)の田原です。
順を追って説明する
『クリニックの組織づくり』
の4回目になります。
前回は「スタッフを無視して組織図を作る」をお伝えしました。
第4章の内容を
一言でいうなら
『現実を直視して、適切な行動を取る』
ということです。
1、現実を直視する
前回の内容でお伝えした、
独りで作った紙の組織図に、
次は、
今いるメンバーを当てはめてみるのです。
「まあ、この人が一番適性かな」
「この人なら、将来的にはここが適任かな」
といった具合です。
すると、
見えてくるモノがあります。
足らないモノだらけに気づくのです。
自分が理想としている組織図に対して、
今のメンバーの、今の能力だけでは、
とてもじゃないが、物足りない…
「メンバーの中でできそうなのは佐藤さんだけだが、それでも能力不足だな…」
「この役職を任せられる人が、今はウチに1人もいないな…」
このような気づきこそ、
組織構築には欠かせない工程です。
辛いですが、
現実を直視しましょう。
そもそも、
このような『組織図を書いてみる』といった作業を本気で実行しない限りは、
今の現実に目を背けて、
臭いモノに蓋をして、
ズルズル、
衰退の道を辿ることになっていたので、
『現状を直視する』
とう作業をしたことだけでも大きな成果です。
2、物足りなさを埋める
今のメンバーを
紙の『理想の組織図』にはめこんだら、
足らぬを知ることができました。
ではその次。
その「足らぬ」を埋めていくことを
現実的に考えていくのです。
A、佐藤さんは、リーダーシップが足りないから、私が一度、自分の「リーダー体験談」を伝えて、マインドを強化してもらおうB、鈴木さんはセンスがいいから、この役割を2年後には任せたい旨を伝えてみようC、この役職に当てはまる人がいないから、採用のアンテナを張っていこうD、スタッフ全体として、意識改革が必要だから、今度〇〇のセミナーに参加してもらおうE、マネジメントのノウハウがそもそもないから、〇〇さんに研修講師を依頼しよう
等。
このような具体的な行動を
箇条書きで書き殴ってください。
そして、
その後に重要なことが2つ。
・箇条書きの行動リストに優先順位をつけること・それぞれの行動の期限を決めること
これをしないと、
実際には動きません。
組織図を書いたりした今は、
熱量がありますが、
人間、
すぐに熱は冷めてしまいます。
日々の診療にエネルギーを注いで、
面倒なことは後回しになり、結局やらずじまいとなってしまいます。
大事なので、もう一度。
・箇条書きの行動リストに優先順位をつけること・それぞれの行動の期限を決めること
3、まとめ
a、理想の組織図に今のメンバーを当てはめて、現実を直視する
b、足らない部分を埋める行動を箇条書きする
c、きちんと期限を決めて、上記の行動を実施する
クリニックのマネジメント
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