クリニック専門 組織コンサル
鳳雛(ほうすう)の田原です。

 

終わった後の態度によって、人は印象が決まる。
終わりが悪ければ、足を引っ張られる。

退職を決めた人に、急に態度を変えていないか?

 

 

松本仁志 VS 文春

の性加害報道。

その真偽も、是非も、ここでは述べない。

大事なのは、
一つの事象から、
自分自身がどれだけの学びを得られるか、ということ。

そこから何を読み取って、
自分の世界に活かすか?

 

 

1、被害者が声を上げる理由

ここからはすべて、
私の仮説、推論になります。
(文春報道の内容が事実の場合。という仮定で書きます)

今回、被害者の女性が
なぜ被害の声をあげたのか?

おそらくですが、
行為があった渦中に不満や不安があった人もいるのでしょうが、

行為の後の態度に腹が立った

という女性も少なくないでしょう。

ある程度、合意があって行為に及んだ場合でも、
行為の後の態度が、
女性として、人として、
尊重した態度がなかった場合、
雑に扱った場合、

「この人は、私を性処理の道具にしただけなんだ・・・」

という思いが頭を巡り、
それまでに松本氏に優しさがあったとしても、
すべてを台無しにしているわけです。

最初の頃にいくら善行をしても、
最後の印象が悪ければ、
すべての善行をも、悪感情が打ち消すのです。

それによって、
「怨み」が「訴え・仕返し」に変わったのでは?

 

全員がそうだとは言いませんが、
一定数、そういう人もいたのではなかろうか。
と考えます。

 

 

 

2、似たことをする院長

 

要は、
自分の世界に当てはめて、

同じような『やらかし』をしていないか?

と考えることが大事。

ここで冷や汗をかいた人は、
その視点は十二分に価値がある。

気づき、学びを得ている。

 

何を言いたいかというと、

クリニックで少なくないのが・・・

退職の意向を示したスタッフに、院長が急に冷たくなる

というものです。

 

これまでクリニックに貢献してきたスタッフであっても、
退職の意向を示した後の、
残り数ヶ月の勤務の期間、

院長がこれまでとは態度が豹変し、急に冷たくなるのです。

 

もちろん、
院長側の気持ちもわかります。

・これまで君にどれだけの教育投資をしたと思っているんだ!
・君には今後、管理職として力を発揮してほしかったのに…
・人手が足りてない状況はわかっているはずなのに、なんで辞めるんだ!

こういう思いが沸き上がることも
心中察します。

 

が、ですよ。

人間、辞めても口は持っています。

また、他のスタッフもその様子をよく見ています。

 

退職の意向を示したスタッフに、
これまでどれだけ教育投資をしようが、
関係性を構築しようが、
労いの言葉を伝えてこようが、

最後の印象が悪ければ、
すべてを台無しにするのです。

これまでの院長の頑張りも、
最後の悪感情がすべてを打ち消すのです。

そのスタッフに、これまでの感謝の気持ちがあったとしても。
です。

 

ここでまとめましょう。

退職の意向を示したスタッフに、
院長が急に態度を変え、冷たくあしらうと

a、退職日までの数ヶ月、そのスタッフは悪感情をスタッフルームで撒き散らす
b、退職後も、口は残ります。悪い風評を撒く可能性もある
c、今いるスタッフも、院長の豹変ぶりに我が身を案じる
d、院長の普段の気配りも、ウソっぽく映るようになる
e、連鎖退職を生むことにも成り得る

 

結論、
辞めていくスタッフにこそ、
丁寧に接しましょう。

この時ばかりは、
思考を「未来」よりも「過去」に巡らしましょう。
(退職者に対して)

未来→この後のオペレーションはどうしてくれるんだ!
過去→今までクリニックのために頑張ってくれてありがとう

そうは言っても、
感情面で嫌いなスタッフには、
感謝して、丁寧に接することなんてできない?

はい。
最後だからこそ、
もう一生会うこともない人だからこそ、

もう会わなくて済む嬉しさを土台として、
最後くらい丁寧に接してあげましょう。

 

 

 

 

3、まとめ

A、人は、最後の印象によって「協力or敵対」を決めがち
B、退職を決めたスタッフに対して、急に冷たくなると、損しかない
C、退職を決めたスタッフにこそ丁寧に接しましょう

 

 

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