クリニック専門 組織コンサル
鳳雛(ほうすう)の田原です。
 
 
連休前に院長が手を打たないと、
後日、医院批判を生みかねない
 
 
 
さて今回は、
「退職までの5段階」に関して。
 
 
 
結論、
「連休前後には、院長が時間も労力も割く」
です。
 
 
 

1、長期休暇は我に返る

 
 
4月に入ってきた新人さんや
これまで献身的に働いてくれていたスタッフに、
『退職』の2文字がチラつく瞬間は、
 
やはり、
 
✓考える時間を多く取れる時

✓友人・家族とゆっくり話す時間が取れる時

 
でしょう。
 
 
要するに、
GW明け、盆休み明け、年末年始明け
は気持ちが揺らいでいるスタッフもいるということです。
 
 
 
 
 

2、退職に至る順番

 
 
『退職』が頭をよぎるには順番があります。
 
1、不安
 ↓
2、不満
 ↓
3、周囲に相談・確認
 ↓
4、医院批判
 ↓

5、退職

この5段階です。
 
 
 
 
 

3、5段階詳細

 
退職までの順序
 
 
1、不安
 ↓
医院のやり方や、先輩の態度、人間関係を見ていて不安になる
(自分に害がなくても、組織に対して不安になる)
 
 
2、不満
 ↓
上記不安に加え、
✓人によって態度を変える上司
✓評価方法が公平でないこと
✓労務関係
 
等に不満が募る
 
 
3、周囲に相談・確認
 ↓
「おかしいと思うのは私だけかな?」
と周囲の同僚や家族、
他の医院に就職した、同級生に相談したり、
確認したりします。
 
 
※ここで、けっこう曲者なのが「親」
 子の可愛さのあまり、子の言うことを100%真に受けて、
 「そんなところ辞めた方がいい」という親も多い
 (子のことになると冷静に判断できない。親バカというやつですね)
 
 
4、医院批判
 ↓
✓スッキリしたい
✓周囲にも同意してほしい
✓変な正義感から
 
これらの理由から、医院の批判を始めます
 
 
5、そして退職
 
 
 
 
 
 

4、退職を防ぐためにどうすればいいのか?

 
 
連休前と連休明けには、
院長自ら、
きちんんと思いを伝えましょう!
 
 
<連休前>
・これまで、皆の頑張りのおかげでやってこれたことへの労い
(それとは別に、部署ごとにも集まって、管理者が個人個人に労いの言葉を言えればベター)
・今後とも医院の力になってほしい

・連休は仕事のことは忘れて、思いっきりリフレッシュしてください

 
 
 
<連休明け>
・医院の今後の展望(対患者様にこうしていきたい)
・各人に期待していること

・私(管理者)自身、改めて気を引き締めて、こういうことに気をつけてやっていきます

 
多少、診療の時間を減らしてでも
これらに時間を作ることは
非常に大事です。
 
 
 
=4、医院批判=
→これは厄介ですよね。
 
これによる苦痛を想像して、
是非、上記を実行してみてください。
 
 
 
 
 

5、まとめ

A、スタッフは連休中に我に返り、考える。身内に相談する
B、退職に至るまでに5段階ある
C、5段階を踏まえて、院長自らできることはないか?を考え、手を打つ