今回は、

「この時期(6月)こそコロナに要注意」

に関してお伝えいたします。

 

《要点》

・安心している今こそ、コロナ感染リスクの気を引き締める
・自粛期間を機に、「別れるべき人」・「やめること」・「始めること」を決断する

 

1、再度、緊張感を高めるのが院長の使命

私個人の推測では、
「6月以降に第2波は来る」
と思っています。

なぜなら、
怖いのは、
「具体的な安心材料がないのに、安心している時」
だからです。

4月5月は、世の空気感からスタッフの方も緊張感を持って自粛していたと思います。
が、
6月となり、
緊急事態宣言も解除されたとなると、

スタッフの方が、
『プライベート』
で油断する可能性が高まるでしょう。

仮に万が一、
御医院のスタッフの方がコロナウイルスに感染すると、
地域の風評被害で、
計り知れない大損害を被る可能性があります。

取り返しのつかない事態になることもあります。
これまで積み上げてきたことがパーになる可能性もあります。

仕事中、診療中は
緊張感を持って取り組んでいるでしょうから、まだ大丈夫なのですが、
重要なのは、

・プライベートの時間
・休憩中

です。

気が緩み、油断しがちな今こそ、
改めて、
感染者が出ると、取り返しのつかない事態になることを伝え、
全員の緊張感を高めましょう!

『悲観的に最悪のケースまで想定して、
前向きに、具体的に行動しましょう』

 

 

2、具体的にすべきこと

 

4月5月は
いたるところから、
コロナ対策の情報が溢れていたと思います。

ここでは詳細まで述べず、
ざっくりとコロナ渦ですべきことの優先順位をまとめておきます。

1位:院内の感染対策
2位:スタッフの気持ちの引き締め
3位:HPでの周知
4位:キャッシュ対策
5位:人材の再検討・見定め

 

《1位:院内の感染対策》

改めて言うまでもないですね。
院内の感染防止です。

具体例をあげると、

・社会的距離
・換気
・予約人数調整
・患者様・スタッフの消毒
・対応できない人の確認(海外渡航・体温・イベント参加者等)

等になります。

 

《2位:スタッフの気持ちの引き締め》

仕事中は皆様、きちんと感染対策されます。
大事なのは、
昼休みと、帰宅後です。

ここで気が緩み、感染してしまうこともあります。
当人だけの問題でなく、ご家族・ご友人も絡む問題です。
誘いを断れず、
「もう大丈夫だろう」
と緊張感の低い周囲に流される人も少なくありません。

再度、院長からきちんと伝えましょう。
感染すると、どれだけ大変なことになるかを。

口頭だけでなく、紙にも記載して、
紙を配り、真剣な表情で言い、
視覚と聴覚に訴えましょう。
(意外と、言うだけ・紙を渡すだけ と面倒臭がる院長も多い)

 

《3位:HPでの周知》

これも当然と思います。
が、
意外と、HPでの明示までは手が回っていない院長も少なくないです。

患者様は来院前に注意深く見ています。

院長にしたら、
「いや、ウチはきちんと感染対策しているし・・・」
とお思いかもしれませんが、

『やっている』と『明示している』は違います。

きちんとHPのトップページに
コロナウイルス対策に関してのページのリンクを作りましょう。

実際にどのような対策をしているのかを
スタッフ同士でロープレしている動画を撮り、
それをUPするのも良いです。

具体的には、歯科であれば下記のようなことを伝えましょう。

・患者様へのコロナ問診票の記入依頼、体温測定依頼
・患者様毎のグローブの取り替え
・エプロン、コップは使い捨てのものを患者様毎に交換
・待合室入口でアルコール消毒薬にて手指消毒の徹底
・待合室への空気清浄機設置と1時間毎の院内換気
・待合室ソファを1時間毎に消毒薬にて清拭
・ドアノブ、取っ手を30分毎に消毒薬にて清拭
・術者のサージカルマスクとグローブ(医療用ゴム手袋)、ゴーグルの着用
・口腔外バキュームで切削等により生ずるエアロゾルを吸引、排除
・患者様毎に診療台、操作パネル等の消毒薬による清拭

等。

患者様は、術者だけでなく、
『他の患者』
からうつされないか
心配されています。

きちんと明示していきましょう

 

《4位:キャッシュ対策》

次にいつまた、
自粛の空気になるかはわかりません。

キャッシュがあれば、
院長の心の平穏につながります。

・無金利
・低金利

の融資があれば、
目先面倒でも、有効に活用しましょう。

利息は「心の平穏代金」と考えましょう。

 

《5位:人材の再検討・見定め》

自粛の期間、
営業時間の短縮や、
場合によっては医院を閉めた院長もおられると思います。

やることは多かったと思いますが、
GW含め、
『考える』時間が増えた人もいたと思います。

このような緊急事態の時こそ、
『普段見えないモノ』
が表面化したと思います。

危機により、院長とスタッフの結束が強くなったケースもあると思います。

例えば、
コンサルタントとクライアントを例にあげても、

『自粛という期間が過ぎた後、どう思うか?』

が大事だったりします。

自粛が明けて、

A、「改めて、いっしょにやっていきたいな」
B、「これを機に、今後は見送ろうかな」

双方がどちらに思うか?
です。

お金を払う側も、いただく側も、
自粛期間中にいろいろ考えた上で、

それでも付き合っていきたいか?

ここが重要です。

同じように、
この緊急事態を経て、

A、「やっぱりこのスタッフといっしょに働いていきたいな」
B、「ズルズル雇用し続けてきたけど、もういいかな」

どう思うかです。

この緊急事態は、ある種

『見定め』

のきっかけでもあったはずです。

「決別」と「チャレンジ」のタイミングでもあります。

a、今までズルズルやっていたが、これを機にやめよう
b、そして、新しくこれを始めよう!

すぐの解雇、
すぐの採用・育成

は難しいですが、
長期的に「こうしたい」というゴールを決断していくことも大事です。

最も大事なのは・・・

『自分にも矢印を向けること』

です。

「あいつが悪い」
「あいつはいらない」

の発想ばかりではなく、

・「実は自分の方が悪かったのではないか?」
・「自分が、良い人の期待に応えていなかったのではないか?」
・「優しい人を軽く扱って、イヤな(且つ気の強い人)に気を遣っていなかったか?」

このようなことを、
虚心坦懐に、自分を正当化せず、自分を過大評価せず、
じっくりと考えた上で、

・やめること
・始めること

を決断するのもいいでしょう。

良い機会です。

 

3、まとめ

A、スタッフの緊張感が緩みがちな時期だが、不評被害の損害を忘れない
B、HPにはきちんと感染対策を明示しよう
C、やめること・始めること をハッキリさせる良い機会