クリニック専門 組織コンサルタント
ほうすう(鳳雛)田原です。
今回は、
マーケティング 2「優先順位と気構え」
に関してお伝えいたします。
1、要点
A、職場(クリニック)に行けば、やることなんて山ほどあるから、マーケティングの優先順位を、本当に上げる
B、院長のマーケティングに対して、前向きなスタッフは多くない
C、マーケティングの実行に、スタッフの協力は必要不可欠だから、まずはスタッフの一人だけでも味方につける
2、ノウハウ以上に、気構え
具体的なマーケティング手法をお伝えする前に、
絶対に避けられないのが、
院長がマーケティングに対して、
本当に重要性を感じて、
優先順位を上げることです。
精神論のように聞こえますが、
ここができていない院長は少なくないです・・・
日々のすべきことに忙殺されると、
どうしてもマーケティングを疎かに考えるのです。
どんなノウハウよりも、
この院長の『気構え』が結局は一番大事になります。
なぜならば、
マーケティングは一定期間、
「継続」
が必要となるからです。
継続するには、
「これは重要だから、なんとしても継続するんだ!」
という気持ちが大事です。
クリニックに行けば、
他にやることはいくらでもあります。
PCを開けば、誘惑も多いです。
さらに、
経営のことをよくわかっていないスタッフからは、
「そんなことをする時間があったら、他のことをしてください」
という空気が漂います。
何やっているかわからないマーケティングなんかより
・「診療に力を入れてくれ」・「患者様とのコミュニケーションを重視してくれ。説明してくれ」・「私たちの労務のことを早く整備してくれ」
スタッフにしたら、本音はこんなところです。
そんな空気の中でも、
スタッフの協力の得つつ、
結果がすぐに出ないからといっても、
マーケティングは「継続」が必要となってきます。
マーケティングを継続するには、
院長の「気構え」が大事で、
マーケティングの優先順位をすべての業務の中で、
TOP3までに上げることが必要となります。
(一定期間だけでも)
3、何のためにマーケティングをするのか?
じゃあ、
なぜそこまでマーケティングが重要か?
マーケティングの目的、
何のためにマーケティングをするかという話になると、
それは・・・
『院長とスタッフの能力が報われるように、才能と努力の方向性を明確にするため』
です。
「ムダな努力」
という言葉がありますが、
院長とスタッフさんの貴重な時間を
効果が薄く、患者様もさほど喜ばない。
さらに追い打ちをかけるように、
「収益にも繋がらない」
そんなところに労力を割く暇はないのです。
4、スタッフの案をマーケティングに活用する?
前回のブログで、
「スタッフに案を出してもらう」
とお伝えしました。
確かにこれは重要で、
スタッフの方に案を訊くと、
a、現場レベルの、院長の目に届かない部分の案が出るb、患者様との接触が多い分、患者様の声を活かした案が出る
これが利点です。
ただ、利点ばかりでもないのです・・・
医院のスタッフの中には、
ビジネスの勉強をしていない人も存在します。
「マーケティング」と言っても、
「ん?リサーチのこと?」
くらいの認識の人も少なくないのは否めない。
ビジネス書よりも、
ファッション雑誌に、よりお金を遣い、
ビジネス系のセミナーよりも、
ディズニーランド・USJ・ハウステンボス・ジャニーズや韓流LIVEに
行く回数の方が多い・・・
とまでは言いませんが・・・笑
ですから、
スタッフの方で
経営やマーケティングを本当に理解している人は少数派。
スタッフの案を活かせるのは、あくまで
『戦術』(手段)のみで、
やはり、
『戦略』(方向性)はトップである院長が決めることです。
(優秀なブレーンといっしょに決めると尚良し。一人では客観視が困難)
5、これを踏まえて、まず院長がすべきこと
さはさりながら、
院長が思案して決めたマーケティングの実行には、
スタッフの方の協力も必要となってくるので、
まず院長は
1、最低限、スタッフに不快感を与えない↓2、なるべくクリーンな経営をする↓3、スタッフから尊敬される
これを構築してください。
このような土台がないと、
マーケティング施策の継続が難しくなってきます。
人一人でできることには限界があるので、
まずはスタッフの一人だけでも
味方を作りましょう!
6、最後に
マーケティングは、
・貴重な、組織の時間とお金の使い途・院長とスタッフの努力
を患者様にとって、
意味のある価値に繋げるモノです。
次回以降、
具体策をお伝えしていきますので、ぜひ取り組んでみてください。
ただ、もう一度言いますが、
結局は、
具体的ノウハウよりも、
『院長の気構えと優先順位』
が何よりも重要です。
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