クリニック専門 組織コンサル
鳳雛(ほうすう)の田原です。
今回は重要なことをお伝えします。
最後まで読まれると、
マネジメントの成果が好転します。
時期をあけて
3回は読み直していただきたい内容です。
「現在、マネジメントは完璧だ」
「別にウチは、現状維持か下降傾向でよい」
という方はここで、戻るボタンを押してください。
目次
1、要点
a、許せないスタッフ
b、コロナが教えてくれたことは?
c、ふざけたスタッフはいる。どうするか?
2、ありがとう運動?
さて、
『ありがとう運動』
というのが十数年前に流行りました。
発端は、
大手総合コンサル会社、
要するに、
全業種をターゲットとしているコンサル会社が
「必要」
と思ってクライアントに実施を促した戦術です。
「どれだけ日本の経営者は、他者を大切にする気持ちがないんだ…」
とため息も出そうですが…
まあ、
大手総合コンサル会社にしても、
程度の高さ低さは置いておいて、
それくらい「ありがとう運動」なるものを、
強制される状況を設けない限り、
日本の経営者は、
従業員に感謝の気持ちなんて持たず、
退職者は増える一方
と判断せざるを得ない状況だったのでしょう。
その気持ちもわかります。
ただ何事も、
闇雲にやるのではなく、
効果的に実施しましょう。
3、人は「誰に」言われるかが大事
私は、
他者、従業員に対して、返事のように
「ありがとう」
と言うのなら、
その前にすべきことがあると考えます。
それは、
『本気で、自分を客観視して、勘違いに気づくこと』
です。
貴方の周囲にいませんか?
明らかに、
自分のことを過大評価していて、
「悪いのは院長だ」
と、自分の非は一切省みず、
自分のことは棚に上げて、
被害者意識が強い人。
要するに「勘違い」しているのです。
ただそれは、
その人に限ったことではない。
「自分だけはそれに該当しないと考えるのは、おこがましい」
というのが私の持論です。
4、コロナが教えてくれたこと
貴方だって、
大なり小なり、
1%だけでも
「勘違いしている人」
に該当しているかもしれません。
よしんば、
今は全く該当しないとしても、
過去は、
「勘違い人間」
だったかもしれません。
コロナによって、
我々は、
自分を見つめなおす
「機会」と「時間」
を与えられました。
・あの頃は診療技術が未熟で迷惑かけたのに、許されてきたな・あの時、至らない自分の尻ぬぐいをしてくれてたな…・あぁ、あの子が離れて去っていったのは、私に原因があったな…・あの頃私は、裸の王様だったな…皆は気を遣ってくれていただけだったな…・あいつとぶつかって、いがみ合ったけど、私にも多分に非があったな…・あれは失言だったな…だから距離を置かれたんだ…・ここまでやってこれたのは、親や周囲が私に投資してくれたおかげだな
このように、
「自分は助けられてきた」
「自分は許されてきた」
と、その事実を見つめなおし、
受け入れて、腹落ちした上で、
『私は愛想尽かされていても仕方がない。
そんな自分にも、今、いっしょに働いてくれている人がいる。協力者がいる』
という現実を再確認した上で、
「ありがとう」
と言うと、
気持ちがこもって、相手にも伝わります。
闇雲に、白々しく、
「ありがとう」
と言う前に、30分でも自分を振り返る時間を作りましょう。
私自身、
「勘違い」があった人間の筆頭だと思いますが、
誰しも大なり小なり
そういう過去はありませんか?
5、メッセージ
はい。
具体的な何かの施策や戦術は
今回お伝えしておりません。
医院経営では、
上記の
『周囲への考え方』
が何よりも大事になってくるからです。
この“内省”を抜きにして、
過去のことはなかったことにして、
どれだけ、
・ノウハウの導入・誕生日会・プロジェクト・イベント・出来高ボーナス
等を実施しても、
どこかシラケたムードとなり、
本質的には何も変わらなくなります。
貴方も心当たりはありませんか?
6、結論
順番は、
自分を省みる→裸の王様時代に目を背けない→「ありがとう」を伝える
※「ごめんなさい」もあればベストだが、
それはハードルが高いようですね…
返事の言葉は「ありがとう」にしなくてもよい。
返事は返事として、
・「OK」
・「サンキュー」
・「はい」
でいいでしょう。
「ありがとう」
は、然るべきタイミングで使えばいいです。
7、追伸
もちろん、
明らかにふざけた人間、失礼なスタッフも存在します。
ひとまずそこは深く考えず、
・まともな人・良い人・お世話になった人
にフォーカスしましょう。