クリニック専門 組織コンサル
鳳雛(ほうすう)の田原です。
今回は
「オリンピックプレイ(ルール)ブック失態は他人事?」
に関してお伝えします。
結論からお伝えすると、
『オリンピックプレイブックの違反問題は、クリニックでもよくある。学びにしないといけない』
ということです。
目次
1、なぜプレイブックだけではダメなのか?
オリンピックのプレイブックが作られ、
組織委員会や政府は、
「このプレイブックに沿って、
外国の方々にもルールを守ってもらい、
バブル方式で感染対策をする」
ということでしたが、
蓋を開けてみると、
そのルールを守らない人も出て、
バブルに穴をあける事態となっています。
なぜか?
一言でいうなら、
『ルールを作ることと、それを守らせることは別物。
また、破った人に注意できるかも別問題だから』
です。
ルールを作ったところで、
・外国人が本当にきちんと守るのか?・破った人が出たとして、国を代表する選手に、日本人がちゃんと注意できるのか?
ということです。
2、クリニックルールも同じ
貴方のクリニックでも、
過去に一人くらい、
こういうスタッフはいませんでしたか?
入社当初は、
医院規程の髪の色を守っていた新人が、
半年も経った頃に、
規程を大幅に違反する茶髪・金髪にしてきた・・・
そうなのです。
作ったルールを破る人って、
どこのクリニックでもいるのです。
ただ、
院長や管理職にしてみると、
『医院規程』
を作った時点で疲れてしまい、
作ったことがゴールとなる…
その後のことまで深く考えなかったケースは少なくないのです。
クリニックも組織ですから、
従業員を性善説で信じて、
自由にしすぎたら、
必ず、良からぬ行動をする人が現れます。
クリニックにルールは必要です。
3、ルールの注意点
が、
「作ってお終い」
ではないのが、医院ルール。
1、ルールを作る↓2、皆に周知し浸透させる↓3、守られているか定期的に確認する↓4、守っていない人に注意し、改善を促す↓5、それでも守らない人にはペナルティを科す
ここまでやって、
「医院ルール」
は完成するのです。
けっこう、
1で終わって、放置している医院様も多いです。
また、
5をやっていなくて、
マジメに守っているスタッフから不満の声があがる医院様も多いです。
4、ルール運営で大事なこと
医院ルールを守ってもらう上で大事なこと。
それを端的にお伝えすると、
・誰が確認・注意するのか?・どのタイミングで確認するのか?・改善まで何日猶予を与えるのか?
これをきちんと最初のうちに決めておき、
それを皆に伝え、書面でも明記しておくことです。
例)
・女性スタッフの身だしなみチェックは、女性管理職が行う・管理職自体への確認・注意は、サブリーダーが行う等
ここまでしないと、
せっかく作った医院ルールも
かなり高い確率で
違反する人が出てきます。
5、まとめ
A、ルールは、作った時点で燃え尽きてしまうが、浸透と確認が大事
B、守らない人は必ず現れる。それを不満に思う人も必ず現れる
C、いつ・誰が 確認するかまで決めないと、目先の忙しさに流され後回しになる