今回は、

「マーケティング 4(違いの明確化)」

に関してお伝えいたします。

 

1、要点

・近隣の他の医院との違いを、一度真剣に考える
・時間軸と職種に分けて、ウリを考えよう
・ウリを、短くわかりやすい言葉で表現しよう

 

2、他医院との違いを明確にし、発信する

前回お伝えした、
「誰のための医院か?」
でメイン患者層を明確にした後は、

『その患者様にとって、ウチは他の医院とどう違うのか?』

を考えていくことです。

その際に効果的な考え方があります。

 

 

3、時間軸と職種で「ウリ」を考える

例えば歯科医院のケースであれば、

このように、
タイミングと職種のマトリクスの中で、
「当医院は特にここに力を入れていけば、
メイン患者層にも喜ばれそうだな」

というモノを考えていくのです。

・上記のa~oの15マスのうち、どこに力を入れていることをアピールするか?
・近隣の医院がアピールしていないマスはどこか?
・メイン患者層は、どこのマスに力を入れてくれたら安心するか?

 

例えば、上記

a(来院前-院長)であれば、
院長が初診前の、検討中のメイン患者層に向けて、

・症例をHPにアップする
・診療の流れをHPで知ってもらう(不安を取り除く)
・メイン患者層に似た既存患者様の「患者様の声」を集め、
 HPとクリアファイルにまとめ公開する

この場合のウリは
「お子様の矯正なら〇〇医院まで」

補足のウリが
「徹底した情報開示で安心感を」
という案が生まれてきます。

 

f(治療後-DH)であれば、

・大きな治療をした後は、最低1回でもDHに予後や状態確認の連絡をしてもらおう
・患者様に、お家で気をつけて欲しいことをケース毎にイラスト付きで紙にまとめよう

といったアイデアが出てきて、

「治療した後にこそ力を入れています」

というウリが生まれたりします。

 

このように、
上記マトリクスをヒントとして、

『他にはない、自医院のウリ』

のアイデアを広げてください。

 

 

4、一人で思い浮かばない時は?

上記マトリクスを活用しても、
なかなか院長一人では思い浮かばない時は、

「当医院の良さって何ですかね?」
「患者様って歯科(〇〇科)に何を求めてますかね?」

といった質問を

・実際に、(信頼関係の築けている)既存患者様に訊いてみる
・自身の家族に訊いてみる
・スタッフ様本人やスタッフ様家族に訊いてもらう

このようなことを試みてみると、
自分一人では思いもしなかったような回答が得られることもあります。

 

 

5、最後に

他の医院にはないウリは、

別に日本全国で唯一無二でなくてもいい。
その地域で、他との違いがわかれば充分。

まずは、そういう気楽な気持ちからスタートしてみてください。
後々、ウリを発展させたり、変更してもいいわけですから。

 

 

6、まとめ

A、他の医院との違いは、発信しないとわかってもらえない
B、「自医院に今できること」だけでなく、患者様が喜ぶことを想像し、「今後していくこと」視点でも考える
C、重苦しく考えず、まずは気楽に考えてみる