クリニック専門 組織コンサル
鳳雛(ほうすう)の田原です。
院長は、ひとまずこれを押さえておけば大丈夫。
という2点をお伝えします。
医院経営のことを複雑に述べる人もいます。
もちろん、
経営は多岐に渡るので、
複雑ではあるのですが、
読み手・聞き手の本音は、
「簡潔にわかりやすく言うと、どういうこと?」
というところではないでしょうか。
結論、
A、人として尊重する
B、制度で緊張を持たす
です。
目次
1、スタッフとのコミュニケーション
世の中には、
・コミュニケーション本
・マネジメント本
・心理学本
と様々な「スタッフとの接し方」に関するヒントが
本の中でも述べられています。
これらをトータルして
一言でまとめるなら・・・
人は、自分のことを大切にしてほしいものだ
この一言に尽きます。
難しい話ではありません。
院長のスタッフマネジメントに関しても、
基本は、ここを押さえれば問題ない。
世の中の本や講師は
・スタッフを褒めましょう
・院長自ら挨拶しましょう
・「ありがとう」と言いましょう
・短所の指摘より、長所を伸ばしましょう
・自己肯定感を持たせましょう
といろいろ言いますが、
結局は、
『人は、自分を大切にしてほしい』
この一言にまとめられます。
ですから、
院長は、これを叶えるために
・女性も
・男性も
・年上も
・年下も
・主任も
・平社員も
・パートも
・事務職も
・ベテランも
すべての人を
『尊重する』
気持ちを持って、接すればいいだけ。
ただこれだけ。
頭ではわかっていても、
忙しい時や、ミスをされた時はなかなかできない…
という声が聞こえてきそうですが、
自身の感情に「安定感」を持てないうちは、
尊重することができない状況にある時に限っては、
「ノーコメント」
これを貫けば、ヤケドはせずに済みます。
2、スタッフマネジメント
「そうは言っても、
スタッフを尊重して、厳しさを持たない接し方だと、
スタッフが舐めてきたり、統制が取れないのでは?」
はい。
その気持ちもよくわかります。
確かに
尊重した姿勢で接していたら、
勘違いして、調子に乗るスタッフも現れなくはないでしょう。
ですから、
『制度で緊張感を持たせる』
のです。
院長は、スタッフを中心とした他者に対して、
相手を一人の人間として、尊重した接し方をしながら、
『適度な緊張感を持たせる』
ということに関しては制度に任せるのです。
制度とは?
何も難しいことではありません。
前回のブログでも少々述べましたが、
『求める行動』
というモノをすべて言語化して
チェックリストとしてスタッフに周知し、
本当にきちんと行動に移せている人は評価し、
求める行動を取らない。我流でやる。
そういう人は評価しない。
ただこれだけで、
適度な緊張感を持って、
医院が成果を出すために必要な行動を取ってくれるようになります。
シンプルにこれだけでイイのです。
組織の成果は、行動の積み重ねで得られます。
成果に繋がる行動を
皆が取れば、成果に繋がります。
別に、
精神面を鍛えたり、
稲盛和夫や松下幸之助の名言を全員で唱和しなくてもいいのです。
そんなのをしたら、
「引く」スタッフも現れるだけ。
『医院が求める行動』
にだけ、ひとまずフォーカスしてもらえば、
物事は良い方向に進みます。
3、まとめ
・人は誰しも「自分を大切にしてほしい」と思っている。例外はない
・院長は「相手を尊重する」 これにのみ集中するだけでOK
・そして、制度として「求める行動」を明確にする
追伸
ウソと思った人。
「そんなことだけで上手くいくかよ!」
と思った人。
それは、上記2つをやっていないから。
本当にやってみたら、
スタッフの院長への態度は変わります。
スタッフの動きも変わります。