院長が忘れっぽいと、優秀なスタッフが去る
 
 
こんばんは。
クリニック専門 組織コンサル
ほうすう(鳳雛)の田原です。
 
 
 
マジメで、
医院のことを考えていて、
やる気もあって、
能力の高いスタッフ。
 
そんな人が、
ある日突然に退職の意志を伝えてくる・・・
 
 
院長としては、
信頼もしていたし、
関係性も良好と思っていたので、
「なぜ退職?」
と意味がわからない。
 
 
そんな経験をしたことはありませんか?
 
 
その理由は・・・
 
 
『職場を良くしたい思いが強い。
が、それを裏切られ続けたから』
 
 
です。
 
 
 

1、意欲的だから、裏切られた感も強い

 
 
優秀で、医院に厚意的なスタッフ。
 
それ故に、
医院をもっと良くしていきたいので、
 
・職場環境の改善案
・全員が働きやすくする取り組み

・患者様満足度を上げるアイデア

 
このようなモノを院長や上司に提案するのです。
 
 
ところが・・・
 
 
少なくない医院で
 
「わかった。考えておきますね」
「今は忙しいから、ちょっと待ってね」

「イイですね。今度やりましょう」

 
 
と言ったまま、放置。
 
 
これが2回、3回と続くともう、
心が離れてしまうんですよね。
 
 
「この人には、何言ってもムダだ・・・」
 
 
と院長や上司に愛想を尽かせてしまいます。
 
 
このようなスタッフが提案する内容って、
概して、的を射ているモノが多いんですよね。
 
本当に実行に移せば、医院は好転するものだったりします。
 
 
 
ですから、
・やる気が高い分

・提案内容も的を射ている分

それを裏切られた時の脱力感も、比例して強くなってしまうんですよね。
 
 
そして、
「ここの医院では、何を言ってもムダ」
「ラクしている人の方が(面倒臭がられず)むしろ評価されている」
「新しいことは全く進まない組織」
 
 
という思考になり、
被害者意識も強くなり、
退職を決意していくのです。
 
 
 
私は、
1on1面談で、
 
・そう考えていた当人
・過去にそういうスタッフがいて、退職してしまった経緯の話
 
を幾度と耳にしました。
 
 
 
 
 

2、忘れっぽいのは害悪

 
なぜ、
院長や上司は、
 
意欲的なスタッフの、
的を射た提案を実行に移せず、流れてしまう結果にしてしまうのか?
 
 
大まかにこの3つでしょう。
 
 
A、観察力不足
B、悪気がない
C、目先を優先して面倒臭がる

 
 
A、観察力不足
 ↓
意欲的なスタッフが、
今か今かと、返答待ちなのをスルーしているんですよね。
 
そして、
提案に対して、是でも非でも、どちらの回答もないことに
やる気を失っていく様にも気付いていない。
 
要は観察力不足なのです。
観察力があれば、異変にいち早く気づいて、対応できたはずです。
 
 
 
B、悪気がない
 ↓
悪気なく、忘れている院長って多いんですよね。
本人としては、
医院が良くなる提案ならウェルカムという考えなのですが、
 
・目先の忙しさに流されたり
・やることが多くて、ついつい忘れてしまう
・忘れないようにメモを取ればいいのだが、それも面倒
 
このようなことで、
意欲的なスタッフを、
結果、ないがしろにするような行動を取ってしまうんですよね。
本人には悪気はない。
 
ただ、それは相手には伝わらない
 
 
 
C、目先を優先して面倒臭がる
 ↓
中には
「意欲的で熱心なスタッフは有難い」
と思いながらも
どこか「面倒」と感じている院長もいます。
 
頭の中が目先のことでいっぱいで、
長期的な取り組みを面倒に感じているケースです。
 
ただこれは、非常に勿体ない。
長期的な取り組みをないがしろにすることによって
失うものは多いです。
 
 
 
 
 
 

3、対策

 
優秀で意欲的なスタッフが対象することないよう、対策としては
 
 
a、改善提案はウェルカムの意思表示を全員に伝える
b、提案があった際は、是でも非でも、回答をきちんと伝える(ペンディングにしない)
c、提案がイマイチだったり、現実的に無理な場合は、きちんと理由を伝える+提案した行為自体には感謝を示す
d、良い提案には「〇日には実行する」と期限をきちんと伝える

 
この4つをするだけで、
医院が本当に良い方向に向かいます。
 
優秀で意欲的なスタッフも継続勤務するようになります。
 
 
 
 

4、まとめ

 
・意欲的なスタッフほど、提案を放置されたらやる気を失う
・イマイチな提案であっても、実行不可の理由を伝え、提案自体へは感謝する
・良い提案があったら、実行の目処を伝える
 
 
 
 

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