構造を変えていけば、¥0でスタッフが育つ
 
 
こんばんは。
クリニック専門 組織コンサル
ほうすう(鳳雛)の田原です。
 
 
今回は、
投資額¥0で
 
・管理職には感謝され
・他のスタッフの能力と行動力が上がる
 
そんな
オリジナルメソッド
をお伝えいたします。
 
 
結論、
『自分時間を30分与える』
 
です
 
 
 
 

1、自分時間とは?

 
 
ネーミングとしては『自分時間』としています。
 
理由は、
それを与えられる側として考えた場合、
直感で「嬉しくなる」名前が良いからです。
 
意味合いとしては
 
・集中タイム
・超越タイム
・処理タイム
 
と私は考えています。
 
 
一日の業務の中で、
管理職の方に限り、
30分
 
・診療から離れて
・誰にも邪魔されず
・電話も取らず
・管理者業務に集中する

 
そんな時間を与えるのです。
 
良く言えば、
 
「管理職に時間をプレゼントする」
 
ということです。
 
といっても、
仕事をしてもらうわけで、
経営サイドとしては何も損はありません。
 
30分、
診療のマンパワーが減るだけです。
 
 
30分、
・電話にも出ないくていい
・現場にも入らなくていい
・よほどの緊急の用事以外は呼ばない
 
自由に仕事をしていい時間をプレゼントする
というものです。
 
 
 
 
ルールとして管理職には
 
・事前に、30分内で行うことを箇条書きで提出

・事後に、どれだけ遂行できたかの報告

これは最低限してもらいます。
 
 
 
 
 
 

2、『自分時間』を与えるとどうなるか?

 
 
管理職
 ↓
・自分の仕事の整理をするようになる
・すべきことの優先順位をつけるようになる
・「現場の仕事をしていないのはダメなこと」という思い込みで、間接業務をやることへの後ろめたさがなくなる

・時間のプレゼントとはいえ、仕事の時間なのに感謝するようになる(自分の仕事を尊重してくれている気分になる)

 
 
部下
 ↓
・院長号令なので「間接業務なんかせずに現場に入れよ」といった短絡的な考えが是正される
・30分とはいえ、上司に頼らず、
自分たちだけで回さないといけない意識が芽生え、役割分担を考える
・管理職への質問が増える

・管理職への依存心がなくなり、自立心が芽生える

 
 
女性管理者の方は
『お姉さん病』でもいいましょうか、
 
「私がしてあげなくっちゃ」と
部下にさせた方がいい仕事さえも
自分が率先してやる人が少なくありません。
(頼んでもないのに…)
 
 
悪く言えば、
・しゃしゃり出過ぎ
・部下の成長の機会を奪っている
 
とも言えます。
 
それを防ぐためにも
『自分時間』は大きな役割を果たします。
 
チーム力を底上げするものとなります。
 
 
 
 
 
 

3、始め方は?

 
 
まずは管理職に1on1でヒアリングしてください。
 
・「現場の仕事以外にもやることあるのに、間接業務に後ろめたさを感じていない?」
・「現場の仕事を優先して、結局毎回、期限ギリギリに必死にこなしている業務はある?」

・「合法的に現場から離れていい時間があったら、やりたいことはある?」

等。
 
まともな管理職であれば
高い確率で、いろいろなアイデアを出してくれるはずです。
 
 
『自分時間』を実施するにはまず、
院長の口から全員に、
その意図と、得られるであろう成果を
伝えることが重要です。
 
 
 
機能するまでは
週に1回からでいいです。
 
まずはお試しで、
どんな効果があるか実験的にしてみてください。
 
 
『自分時間』の必要性が高い、
効果が大きい。
その場合は、徐々に日数を増やし、
週3や週4、
『自分時間』を与えてください。
 
 
 
『自分時間』
はどこかの個室でやるのがいいのですが、
その際、
ドアは開けたままにして、
そこを通った人には見えるような状態にしておくのが良いです。
 
 
管理職への説明は
「スタッフ全員に理解を得た方が、やる方もやりやすいよね。
本当は30分、サボっているのではないか?
と一人にでも疑われるようなことがあったら、
こっちも気分悪いよね。
そのためにはドアは開けて実施しよう!
 
 
 
実際に『自分時間』で管理職がされることは
 
・マニュアル作成
・ミーティングの準備
・パワーポイント資料の作成
・シフト作成
・患者情報管理
・カルテのアップデート
・認知度UP活動、販促活動
 
等です。
 
 
 
 
 

4、まとめ

 
・『自分時間』という、管理者業務を集中して行う時間を与える
・それによって管理職は意外と感謝する
・周囲も管理職への依存心が減り、自立心が芽生える