クリニック専門 組織コンサル
鳳雛(ほうすう)の田原です。
鳳雛(ほうすう)の田原です。
前回、
求人募集の賃金を上げるなら、
既存スタッフの給与額も上げないと
面倒な事態が起こる。
とお伝えいたしました。
ただ、それをするだけだと、
固定費がかさみます。
では、
医院の資金繰りや、キャッシュフローの健全化をするためには
どのような手段が考えらえるか?
今回は、
その辺りに関して。
一番やりやすく、
目に見えてわかりやすいのは、
「補助業務はパートを募集する」
です。
目次
1、疲れ切った人に、1.25倍の給料を払うのはバカ
昨今は、
労務に関する社会の目が厳しくなって、
残業代もきちんと支払わないと、
詰められるケースも少なくありません。
特に売り手市場の、人材難の時代には・・・
法定時間の8時間を超えた労働には
1.25倍の賃金を払わないといけませんが、
そんな、
8時間も働いた後の、
疲れて集中力もない状態の人に、
通常の1.25倍の給料を払うなんて
正気の沙汰ではありません。
なのに、
けっこう多くの組織で、
残業の時間に、
給料の高い人材がやらなくてもいいこと、
他の人でもできることをやらせていたりします。
2、まずは、現状把握
すべきは
『正確な現状把握』
です。
スタッフ全員に、
朝、出勤してから退勤するまでに
やっていることをすべて箇条書きしてもらいましょう。
その時の建前としては、
「極力、皆の残業を減らして拘束時間を短くできるようにこちらも努力したいので」
等でいいでしょう。
院長も事務長も、
スタッフがしていること、すべてを把握できているわけではありません。
スタッフに箇条書きで書いてもらうと、
意外な発見があります。
・Aさんは、このような縁の下の力持ちをしてくれていたのか・Bさんは、こんなどうでもいいことに時間を割いていたのか・Cさんは、私のためにあそこの整理整頓をしてくれてたのか
3、パートを募集する
箇条書きを書いてもらうと、
意外な発見があります。
そして、
生産性が低いことに時間を割いているスタッフが多いことに気づきます。
「そんなつまらない作業の時間に、高い給料を払っていたのか…」
と感じる人もいます。
ですから、
手に職を持っているような人材に、
誰でもできる作業を、
残業までしてやってもらうのは減らしましょう。
具体的には
・院内の清掃・ハガキの宛名書き(印刷や投函)・整理整頓・Excel等の単純な入力・簡単な書類作成
これらは、
単価が安くて済む、パートの人にやってもらいましょう。
パート採用に関しては、
意外と、
・患者さん・スタッフの知り合い・院長やスタッフの親戚
の中に、
事務系の経験が豊富だが、
今は現役を退いた人。
がいたりするものです。
正社員のスタッフにしても、
自分の拘束時間が減って、早く帰れるようになるので
喜ばれます。
カタカナ用語を使うなら、
スタッフのエンゲージメントが上がります。
また、
副産物として、
新たに採用したパートスタッフの中に、
「正社員として活躍してもらいたい」
と思ってしまう人材が現れることもあります。
4、他、利益を増やす策として
上記が目に見えてわかりやすく、
スタッフの業務の把握もできて、良いのですが、
他の策をざっくり上げると、
<収益を増やす>
a、院長なしでも収益に繋がるメニューを考えるb、高付加価値(高額)のサービス導入を検討するc、認知活動を強化する
<費用を減らす>
d、惰性でやっているけど、大した成果に繋がっていない広告を、一旦やめてみるe、在庫のムダ・各人の時間のムダ・スペースのムダ・採用経費のムダ・行為のムダを徹底的に洗い出して、改善するf、スキルも低いままベテランになって、悪影響を及ぼすスタッフの、賢い退職勧奨に舵を切る
等です。
新たな雇用を生み、
既存スタッフの満足度も上げて、
医院の利益額も増やす。
考えれば、
そのようなことも策によって可能です。
詳しく無料相談したい方は
下記まで
5、まとめ
A、疲れ切った時間帯に1.25倍の残業代を支払うのはバカ
B、一度、スタッフの朝から晩までやっている業務を洗い出してみよう
C、パートの人にしてもらうべき業務が必ずある