今回は、
 
「今いち、スタッフがついてこないな」①
 
に関してお伝えいたします。
 
 
 
 

1、今回の要点

 
・スタッフがついてこない理由を公開
・院長はスタッフに見抜かれている…
・院長、目を背けてませんか?
 
 
 
 

2、スタッフがついてこない理由

 
貴方は、こんな経験はないでしょうか?
 
・「これはいいぞ」と新しい取り組みを皆に伝えたが、イマイチ、思ったような反応をしてくれなかった…
・朝礼で、金言のような良い発言をしたのに、なんか響いていない…

・スタッフに給料やボーナスを払うために、これだけ頑張っているのに、あまり感謝されてない…

 
もし心当たりのある人は、
その理由を考えていかないと、
今後の発展は難しくなります。
 
 
医院によって状況は様々ですから、
理由は多岐に渡ると思いますが、
 
大きく分けられる理由としては、
このようなことが考えられます。
 
 
a、院長に誠実さがない
b、院長が言行不一致

c、院長がガサツ

 
 
これは、本に載っているような机上の空論ではなく、
私がこれまでコンサルティングの現場で感じてきた、
体験から言えることです
 
 
全部語ると長くなりそうなので、
今回はaのみお伝えします。
 
 
 
 
 
 

3、院長に誠実さがない

 
誠実さがない。
 
手垢のついた言葉と侮るなかれ。
 
院長が非常に、気分で行動し、
ルールよりも『情』で判断するケースです。
 
 
わかりやすく例を言うと、
 
・自分が好きな患者には、手厚くサービスするが、好きでない患者には、最低限のサービスのみ。
 
・自分が好きなスタッフには、多少のことは目を瞑り、何も言わないのに、好きでないスタッフにだけ、小さいことでも口うるさく言う。
 
 
このようなことです。
 
 
もっと具体的な一例を言うと、
 
自分のタイプである異性には、ものすごく優しく、過剰サービスするのに、

同性のスタッフ、同性の患者様には適当。

 
他、
叱っても刃向かってこないと認識した人には、口うるさく言う。
 
そんな例もあります。
 
 
医院のルール、基準があって、
それに沿って、叱ったり賞賛するのは良いのです。
 
対患者様でも、
この治療をされる方には、
「差別でなく区別」として、
サービスに力を入れるのならいいのです。
 
 
ただ、そういう基準もなく、
単純に、自分の感情で、
相手によって態度を変えると、スタッフは不信に思います。
 
もちろんそれを、
院長に直接言ってくれるわけはありません。
 
「また態度変えてるよ」
と内心思いながら黙っているか、
 
スタッフルームでけちょんけちょんに言いふらしています。
 
 
 
 
 
 

4、女性の特性を知っておく

 
 
このブログを見られている方は、
男性院長が多いと思います。
 
私はこれまで、
女性スタッフの方との1対1の面談を繰り返してきました。
 
その経験から言えることは・・・
 
 
 
院長は、
良くも悪くも、
スタッフから一番注目度が高いです。
 
院長が相手によって態度を変えていることくらい、
口に出さないだけで、見抜かれています。
 
男性院長が、
若くてキレイな女性患者、女性スタッフに
鼻の下をのばしているのもバレています(笑)
 
なぜなら女性は、
自分以外の、若くてキレイな女性に厳しく、
そこに対する監視力が強い傾向があるからです。
 
 
 
 
 
 

5、では、今日からどうすればいいか?

 
 
まずは自分が、
「人によって態度を変えているかもしれない」
と自分を疑い、
極力公正にするよう、
意識していくことがスタートです。
 
 
 
そして、
例えば、
 
・医院の戦力にはなってくれている
・好きな部類に入る人
・診療スキルは高い
 
 
けど、
医院としては好ましくない行動もしている・・・
 
ルール違反をしていて、
後輩にも悪影響が出ている…
 
 
そんなスタッフに対して、
きちんと正しい処分をすることも一つの手です。
 
院長の信頼を取り戻し、
長期的に
院長の求心力を上げるためには…
 
 
情にほだされて、上記のようなスタッフを
許してしまう、
放置する。
 
そんなことを繰り返していたら、
他のスタッフはますます心が離れていきますし、
何よりも、
その当人が院長を舐めてきます。
 
 
行動を通して、
院長の本気を伝えないと、
これまでと何も変わらない毎日になるでしょう。
 
 
・呼び出して、きちんと注意をする
・ペナルティを与える

・今の役職から外れてもらう(一時的でも)

 
 
このような行動が、
院長のリーダーシップです。
 
こういうことから、
目を背けて、
逃げてばかりいると、
 
 
・スタッフは院長を尊敬しない
・スタッフは院長を舐める

・有資格者採用が難しい現状を盾に、スタッフが調子に乗る

 
このような事態となります。
 
 
院長が目を背けず、
リーダーシップを発揮することにより、
辞めるスタッフが出るかもしれません。
 
 
ただ、
長期的に
 
・まともで優秀なスタッフ率を高める

・優秀な人材のパフォーマンスを高める

 
こういうことを望むのであれば、
院長の誠実さは必須となります。
 
 
 
 
 
 
 

6、まとめ

 
A、院長が相手によって態度を変えていたら、それはバレている
B、情にほだされて、叱らないから、舐めてくる
C、医院に不利益を与えるスタッフには、
 きちんと対応しないと、他のスタッフが去っていく
 
 
 
 
 

7、追伸

 
「私は、人によって態度を変えたりなんかしていない!」
 
とお思いになられた人もいるかもしれません。
 
大事なのは、
 
『実際そうでなくても、誤解されるだけでもダメ』
 
ということです。
 
なぜ誤解が生じるかというと、
 
・きちんとした基準を、皆に伝えきっていないから
・区別している理由をきちんと伝えていないから
 
です