嫌われる人・好かれる人の実話。
先日、ある団体の講師として講演をしてきたのですが、
その際、講師である私が一方的に喋ってばかりだと、動きがないので
受講者の方々にグループディスカッションをしていただきました。
すると、一人の40代くらいの女性が、
自分のグループの中で、
いかに自分の意見が正しいか
を懇懇と説いているのです。
そして、説かれている側の60代くらいの男性の方は
「あなたのそれは正しい。おっしゃるとおりです」
と頭を下げているのです。
目次
1、正しさと、周囲の感情は、別の話
上記のディスカッションからわかることは
1、どんなに正しいこと、正論だろうと、その人が嫌いなら聴きたくない
2、正しい意見としても、本来の目的からズレていたら、マイナス評価になる
3、大人の器で、負けてあげている人の方に、軍配が上がっている
そして、皆そう思っている。
気づいてないのは、論破してる人だけ。
というです。
2、正論よりも『目的』が大事
2の「正しい意見としても、本来の目的からズレていたら、マイナス評価になる」
ですが、
そもそもそのディスカッションは、
何かの答えを導くのも、まあ目的ではあったのですが、
どちらかといえば、
・皆で意見を出し合い、緊張感をほぐす、
・いろんな人の考えを伺う
・傾聴スキルを磨く
・受講者の名前をお互い覚えてもらう
・楽しむ
でありました。
その場で、「私の意見はすごいだろ!お前より頭いいだろ!」
といった姿勢で、自分の力を誇示しても、
なんの意味もないどころか、
返ってマイナス評価、嫌われるだけです。
3、正論を言っている時ほど、周りが見えなくなる
自分が正しいことを言っている時は
特に周りが見えなくなりがちです。
その時大事なのは、
「本来の目的は何か?」
を常に自分に問うこと。
そして、人が惹かれるのは、
圧倒的な実力がある上で、
それを誇示せず、
敢えて負けてあげるくらいの
懐の深い人です。
4、医院マネジメントでは?
医院のマネジメントでも、上記は大切なことですね。
特に男性は、正論を押し付けたくなる傾向がありますね。
どれだけ正しいことを言っても、
相手が女性の場合、
「皆の前で恥をかかされた!」
「私の言い分も聞かずに、否定された!」
と思われた場合、
もう心は閉ざしてしまいます。
どれだけ正しいことを言っても、
「あの人、無理!」
となってしまいます。
もう一つ付け加えると、
日々、医院様で女性スタッフの方にヒアリングを続けていると、
「私、一回相手を嫌いになったら、ずっと無理なんですよ」
という発言は、けっこうな割合でも耳にします。
5、まとめ
・正論を述べる時は、相手の気持ちを汲みすることが大事
・どれだけ正しいことを述べても、自分が周囲にとって「ウザイ」と映ると意味がない
・そもそもの目的を考えるべし
・院長は、負けてあげるくらいの器が必要(まともな人は気づく)
・1回嫌いになると、元の関係に戻れない女性は多い