今回は、採用関係の話の際に、たまに耳にする
「体育会系部活出身者の人材を採るのが善」
ということに関して。
結論、
私はこれに関して『異』を唱えます。
理由はシンプルで、
「体育会系部活出身者の人材を採るのが善」
というのは、言い換えれば、
「従順で、何に対しても『ハイ』というイエスマンが欲しい」
と言っているようなもの、だからです。
また、体育会系人材の中には、
『年齢こそ、上下の指針』
という考えが根深い人も存在します。
しかし、よく考えてみてください。
歳だけ重ねて、
中身が全然成長していない人なんて、
山ほど存在しますよね。
歳が上というだけの人に、
何を言われても従順に従うのが、本当に大事なのでしょうか?
そんな組織になってしまって、機能するのでしょうか?
1、そんなに素直なことはダメ?
もちろん、
採用したその人材が、新人で何もできない時期は、
“素直さ” は一番の武器になると思います。
ただ、
ある程度、業務がこなせるようになってきても、
勤務歴が長いだけの先輩が、無条件に偉いという風土で
自分で何も考えない、イエスマンの人材だらけだと、
組織の発展は見込めません。
片や、
新人を教育する側の上司・先輩も、
後輩に育てられることは多いのです。
その、育てる対象の後輩が、
ただのイエスマンなら、上司も鍛えられません。
後輩側に、
多少の個性や、自分の意見がないことには、
先輩・上司側も、自分を省みることができません。
後輩を教育する立場になって、
後輩から「失礼」をされることを体感し、
同じように自分も過去、院長へ『失礼』をしたことを思い出され、
やっとこさ、院長に対しての『過去の自分の生意気さ』の反省が生まれるのです。
2、最悪の組織
「イエスマンがダメ」
というのは、
対象を、
「院長に対してイエスマン」
と考えると、しっくりこないかもしれませんが、
今、
勤務歴だけが長い、いまひとつで怠慢な主任などがいるとして、
その“いまひとつ主任”に対して、
後輩全員が「イエスマン」・・・
あなたは、そんな組織にしたいですか?
3、まとめ
・体育会系の、縦社会に従順な人材を求めることは、
「自分がラクしたい」と言っているようなモノ
・自分で考えることができて、意見も言える人材が
組織を大きくする
・多少生意気な新人を、先輩が育てることによって
「過去の自分の失礼」を思い起こし、反省できる
・従順な人材よりも、多少クセのある人材の方が、
自分も他の先輩も、マネジャーとして鍛えられる